トップページに掲載する情報をどう整理する?
ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「トップページに掲載する情報をどう整理する?」です。この回答は「主要業務との関連性で優先順位をつけましょう」です。
主要業務と関連の薄い情報のトップページ掲載はマイナス?
今回の相談内容は「社長や各部署の長からトップページへの情報掲載の依頼が多い。掲載する情報をどう整理する?」というものです。ペンネーム「mochi」さんが寄せてくださいました。ありがとうございます。 現在のトップページは主要業務と関連の薄いものも含めた多種多様な情報を掲載することになってしまっており、その状況がSEOでマイナス要因になるのではないかとmochiさんは心配しておられます。実際のサイトを見たわけではないので明確なところはわかりませんが、mochiさんが心配されるとおり、マイナス要因になる可能性はおおいにあります。 ほとんどの訪問者にとって興味のない情報がページ上に大量にあれば、訪問者が必要とする情報が埋もれてしまい、ユーザビリティが悪化します。トップページにさまざまな情報を掲載することが良好なユーザー行動を阻害するようであれば、SEOで不利になる可能性が高いです*。 *ユーザー行動シグナルの向上とSEO効果についての詳細は、「Google検索アルゴリズムの魔法 – ユーザー行動のSEO効果」に記しています。
主要業務との関連性で優先順位をつける
理想をいえば、トップページに掲載する情報は主要業務との関連性が高いものや多くの訪問者が求めるものに限定し、さらにそのなかでも掲載順や掲載面積などで優先順位をつけられればベストです。これには、ユーザー行動シグナルを向上させる意味に加えて、トップページのリンクジュースを主要ページに優先して配分する意味もあります。 とはいえ、社長や各部署の長からの依頼を取捨選択したり、優先順位づけしたりするのは難しいことでしょう。その場合は偉い人に頼りましょう。ここまで述べてきたことをmochiさんの部署の長に説明し、掲載する情報を取捨選択した上で優先順位をつけてもらうのです。 これができないと、せっかくmochiさんがおもちのSEOの知見が役に立ちません。部下のパフォーマンスを引き出し、ウェブサイト全体のパフォーマンスを上げることはmochiさんの部署の長の仕事ですから、よく説明すれば受け入れてもらえるものと思います。
まとめ
トップページのようにさまざまな情報を断片的に掲載する場所では、情報の取捨選択や優先順位づけが欠かせません。これは主としてユーザビリティ向上のためですが、それがユーザー行動シグナルの向上につながり、サイト全体のSEOのパフォーマンスを引き上げます。 うまく上長を巻き込みながら、場合によっては部署間の調整を上長にやってもらいながら、ベストに近づけていきましょう。 P.S. 本コーナーでは、読者の質問にお答えしています。誰にも聞けずに困っていること、現場で感じるふとした疑問など、どしどし質問をお寄せください。