巨人へ入団、国内初の本発売も…WBCから1年半で環境激変 命運握る侍Jとの“2連戦”
9日、10日に侍ジャパンと対戦する…ハジム監督は1年半で4度目の来日
昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)から1年半。一度つながった縁が今でも続いている。野球チェコ代表は9日から2日間、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs チェコ」で野球日本代表「侍ジャパン」と戦う。再び訪れた日本代表との対戦機会。パベル・ハジム監督は「非常にいい野球をしないといけないという責任感を持っている」と襟を正した。 【写真】チェコ代表のキャップを被って決戦の地に入った大谷翔平 ハジム監督はWBC以降、ロッテが立ち上げたチェコでの野球振興・文化交流プログラム、「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」と今回を合わせて計3度来日している。「1年半で(WBC含めて)4度だよ。14時間のフライトなんだ」。嬉しそうに微笑む。 昨春のWBCではグループBで侍ジャパンと対戦し、ロッテの佐々木朗希投手相手に初回に先制するなどして話題になった。対戦後もドジャースの大谷翔平投手がチェコ代表のキャップを被ったり、ユニホームを交換したりするなど、交流が続いていた。 大会終了後、チェコでは野球の認知度が格段と上がったという。ハジム監督は会見で「ファンの数も増えましたし、子どもたちも野球のことを知るようになっている」と実感している。 続けてハジム監督は会見で1本の本を取り出した。WBCの物語を収めた本で副題は「ゲームよりも大きなもの」。日本との話も含まれている。他にもマレク・フルプ外野手が9月に巨人と育成契約を締結。ハジム監督も「日本の高いレベルにチェコの選手が加わることができたというのは大変驚きです」と述べた。 大躍進を遂げるチェコ野球だが、野球をやりたい子どもが増えた一方で球場に限りがあるなど、課題もあるという。「皆、日本のようなチームに加わりたいと思っている」。試合結果が今後のチェコ野球の命運を左右する。ハジム監督は覚悟を持って勝ちにこだわっている。
Full-Count編集部