「1コーナーで視聴率が3%上昇」「一回5000万円の特番CM枠が一瞬で売れ切れる」…テレビ局が逆らえない「大谷経済圏」の「ヤバすぎる規模」
大谷のCMが流れる裏では、企業・テレビ局・広告代理店の間で莫大なカネが動く。その結果、彼が1年で稼ぐスポンサー料は95億円に上る。何もかもが規格外すぎる「大谷経済圏」の内幕を紹介しよう。 【写真】大谷翔平を支える、妻・真美子さんの「素顔」!
「出禁処分」のその後
ドジャースの大谷翔平(29歳)から「出禁処分」を受け、日本テレビとフジテレビにかつてない危機が訪れている。 5月、大谷がロスに12億円の豪邸を購入したことについて、日テレとフジは過剰な現地報道を行った。空撮映像や近隣住民への聞き込み、自宅前からのレポートまで番組で流した経緯については『大谷翔平が「豪邸報道」に猛激怒していた…!日テレとフジが「出禁」になった「深刻すぎる理由」』で詳報した通り。 セレブを狙った犯罪が頻発する米国において、自宅が特定可能な報道は大谷のみならず、妻の真美子さんに危険が及ぶ可能性がある。これが大谷の怒りを買ったのだ。 「大谷は、マネジメント会社を通じて日テレとフジに自分の映像を使用しないように通達しました。急遽、スポーツ番組などの映像差し替えを余儀なくされたため、局内は蜂の巣をつついたような大騒ぎとなりました」(日テレ関係者) その後、両局は大谷から映像の使用許可を得たのだろうか。 「日テレもフジも大谷の映像を流すためメジャーリーグには10億円近い契約金を支払っています。『MLBから買っている映像については流していいのでは』と局内で判断し、曖昧なまま試合の活躍のみ報じているのです。 ただし、オフショットや練習シーン、真美子夫人とのツーショット映像など試合以外の映像に関しては過去素材も含めて使用できません。いま両局は、あらゆるツテを辿って大谷サイドに接触を試みているところです。しばらくは大谷の特番を作ることができなくなってしまったと、経営陣は頭を抱えています」(前出・日テレ関係者)
4,5000万の特番CMの枠でも一瞬で売り切れる
日テレとフジが、必死になって大谷との関係を回復しようとするのも当然だ。大谷の映像を流せるか否かによって、番組の視聴率は驚くほど変わってくるという。 「大谷を取り上げたコーナー企画の視聴率は毎分ペースで右肩上がりになります。番組視聴率を平均3%前後も押し上げる勢いと言っていい。 特に、真美子夫人に関する映像や球団のイベントに参加した映像は数字が跳ね上がります。スポーツに関心のない女性視聴者層も食いつくのが、ピッチ外の大谷と真美子夫人の話題なのです」(同前) それだけに、試合映像しか流せないのは大きな痛手というわけだ。 大谷がテレビ局にもたらす利益は、視聴率だけではない。「CM放送枠」の売り上げも莫大だという。民放キー局の編成担当者が内情をこう明かす。 「大谷を広告モデルに起用した企業は、多くの視聴者に大谷が出演するCMを見てほしいため、局が販売するCM枠を積極的に買います。 たとえば視聴者が多いGP帯(午後7~11時)の番組のCM枠は、3ヵ月契約で5000万~6000万円、年間だと2億4000万円近くかかりますが、大谷と契約した企業は惜しげもなくカネをつぎ込みます」 また、大谷とスポンサー契約を交わしていないとしても、大谷の特番に自社のCMを流したいという企業は多いという。 「大谷の特番で、自社CMとともに『この番組は○○の提供でお送りします』と流される効果は絶大です。その場合、CM枠は4000万~5000万円と超高額。レギュラー番組とは違い、放送は一度きりの特番だけですからね。それでも一瞬で売り切れてしまいます」(同前) 絶大な宣伝効果があるからこそ、数多の大手企業も大谷を広告塔に起用して、自社製品を売ろうと画策している。 後編記事『「ユニフォーム着用で2億円」「CM出演3億円」…大谷翔平を巡るマネーゲームの「舞台裏」』ヘ続く。 「週刊現代」2024年6月29日・7月6日号より
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