米国のジャンクヤードで出会った廃車 40選 前編 朽ちていく半世紀前のアメ車たち
MG MGB
このMG MGBのゴム製バンパーは、1975年以降のモデルであることを示している。米国のバンパー規格に適合させるため、親会社のブリティッシュ・レイランドは物議を醸したこのスタイリングを世界中に導入した。さらに、MGは米国の新しいヘッドライト高さ規制に適合しなければならなかった。デザインを変更せずに車高を1インチ挙げた結果、ハンドリングが大幅に悪化した。
シボレー(1949年)
木の下に駐車するのはおすすめできない。特に松はよくない。落ちてきた針のような葉が隙間に入り込み、湿気がたまると板金に大ダメージを与えるからだ。 歯のようなグリルと丸いパーキングライトの開口部から、1949年型のシボレーであることがわかる。シボレーが戦後のデザインを一新した年だ。ライバルのフォードは1948年に新型車を発表し、シボレーに10万8000台もの大差をつけている。
フォード(1959年)
クーリーズ・ステートワイド・スクラップ・アンド・サルベージの手前側は、大型機械が金属スクラップを選別し、破砕する活気のある場所だが、奥側は対照的だ。聞こえてくるのは鳥のさえずりと藪をかき分けるウサギの鳴き声だけで、驚くほど静かで平和なオアシスを作り出している。 この静かな環境の中に、珍しいグリルをはじめとする多くの部品を残した1959年型フォードが置かれている。
リンカーン・コンチネンタル(1959年)
1959年型リンカーン・コンチネンタルMkIVは、プレミアとボディを共有しているが、逆傾斜のルーフラインを主な特徴とした。1950年代後半はリンカーンブランドにとって困難な年であり、不況下で新型車の開発費を回収するのに苦労した。資金難にもかかわらず、リンカーンは兄弟ブランドのエドセルよりも業績を伸ばした。
シボレー・インパラ(1969年)
ナンバープレートのタグによると、この1969年型シボレー・インパラ・カスタムクーペは1978年以来、公道を走っていないようだ。まだほとんどの部品が残っていることから、おそらくクーリーズ・ステートワイド・スクラップ・アンド・サルベージに運ばれてきたのは比較的最近にことだろう。 1969年のシボレーの総生産台数は209万2947台で、そのうち77万7000台がインパラであった。