生コンの不正再利用が話題となっていた小島建材店(神奈川)が破産
(有)小島建材店(TDB企業コード:200448530、神奈川県川崎市宮前区菅生ケ丘12-2、代表小島康弘氏)は、10月24日に横浜地裁川崎支部より破産手続き開始決定を受けた。 破産管財人には畑裕士弁護士(川崎ひかり法律事務所、神奈川県川崎市川崎区東田町8、電話044-223-4401)が選任されている。 当社は、1972年(昭和47年)9月創業、74年(昭和49年)7月に法人改組。地元密着型の小規模生コン製造業者として、川崎市北部地域を主要営業エリアとして小回りの利いた運営で営業基盤を確立。2015年3月期には年売上高約7億6800万円を計上していた。その後も6億円強~8億円弱の年売上高を計上していたが、新型コロナの感染拡大の影響による建設工事の延期から当社の受注も減少を余儀なくされ、2021年3月期の年売上高は約5億8000万円に落ち込んでいた。 こうしたなか、余った生コンを再利用して不正に出荷していたとして、JIS認証を取り消される事態となっていたことが2022年6月に明るみとなり、信用が大きく失墜。建築基準法に違反する可能性があるとして川崎市が調査を実施し、不正生コンが使用された違反物件が20棟に及ぶことが判明するなど動向が注目されていた。 負債は現在調査中。