インテルが関心を寄せるGKオコエ ビッグクラブ移籍の野心と前監督カンナヴァーロとの秘話を明かす
好調ウディネーゼの守護神
ウディネーゼの守護神マドゥカ・オコエが『Transfer markt』のインタビューで興味深い話を語っている。 25歳のオコエは、ドイツ出身のナイジェリア代表として活躍するGK。これまで主にドイツ、オランダのリーグで研鑽を積み、23-24シーズンからウディネーゼに所属して、チームの第一GKとしてゴールを守り続けている。 そんなオコエには、今夏インテルから関心が寄せられていたとの噂があり、それについて記者から聞かれると「確かにインテルからの関心はありましたが、ウディネーゼは1500万ユーロを要求しました」とその内情を明かした。 続けてその交渉が決裂で終わったことを振り返り「夢でしたが後悔はありません」と述べると「まだこのクラブにいて、ここでナンバーワンでいられることが幸せです。これからも一生懸命努力し、一定のパフォーマンスを維持すれば、状況は再び同じになるかもしれません」とビッグクラブへの移籍に希望を抱く胸の内を詳にした。 それからこのインタビューでは、昨シーズン終盤にウディネーゼの監督に就任し、セリエA残留に貢献したファビオ・カンナヴァーロ前監督との思い出を語る一幕もあった。オコエはこう語っている。 「彼は特別な人です。兄や従兄弟のような存在です。テレビやプレイステーションのゲームでしか見たことがなかったのですが、彼は近づいてきて私を抱きしめ、『私はあなたの新しい監督です』と言いました」 「彼はまるで一家の長のように我々に接し、その時我々が受けていたプレッシャーを打ち消してくれました。カンナヴァーロは監督として100%成功すると思います」 オコエは、チームの窮地を救ったカンナヴァーロに対して、大きな信頼を寄せていたようだ。ただ今シーズンのウディネーゼは、助っ人を必要とした昨シーズンとは打って変わって好調を維持している。第7節までで既に4勝をあげ、現在5位につけている。 果たしてウディネーゼは、このまま好調を維持できるか、さらにオコエのパフォーマンスによってチームを勢いづかせられるか、今後の彼の活躍に注目だ。
構成/ザ・ワールド編集部