「現代ワーママの過酷さは“戦場レベル”!」…元自衛隊メンタル教官に聞く「壊れる前に準備しておくこと」
「休む間もなく夕飯の支度をし、気絶するように寝る時期もあった」 こう話すのは、漫画家で小学生と3歳の息子を持つ2児の母でもある、ひえじまゆりこさん。 【映像】漫画家妻の“地雷”を踏んだ一言とは? 次男の出産を機にフリーランスに転身したが、夫は夜遅くまで働いており平日はワンオペ状態で、仕事と育児に忙殺される日々を送っている。
「辛いのは、家事、仕事、育児を繰り返すマルチタスク。脳が疲れる」(ひえじまさん、以下同) 忙しさから気持ちに余裕がなくなり子どもたちに当たってしまうこともあったという。 「子どもがご飯をなかなか食べない、お風呂に入るまでにぐずるなど些細なことでイライラしてしまう。ストレス満載で叫ぶに近い感じで怒鳴ったこともあり、『よくないな』と後から落ち込みます」 そんなひえじまさんは、夫からの“痛恨の一言”を受けたと振り返る。 「夕飯何にしようかと夫に聞くと『知らん、そんなこと』と言われ、非常にイラッとした。あなたも食べるご飯だから知らんはないでしょ、と」 家族へのイライラが極限に達しようとしていた時、依頼された仕事が『ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。』(時事通信社)という書籍の挿絵。ひえじまさんの状況を体現したかのような内容で、書かれていることを実践したことで家族への怒りが収まっていったという。 いったいどのような方法で怒りをケアできるようになったのだろうか? 『ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいので~』の著者であり、元自衛隊のメンタル教官でもある下園壮太氏に話を聞いた。
「現代のワーママは、働きながら大切な命を預かっている。『自分のちょっとしたミスで、この子の人生をダメにしてしまうかもしれない』という緊迫感と責任感。一方で子どもは授乳もあったり夜もなかなか寝ないこともあり、母親はどんどん睡眠不足になっていく。育児は戦場と同じ。昔とは環境や作業量、支援量、目標値も違うので、どうしてもオーバーワークになる」(下園壮太氏、以下同)