『紅白歌合戦』出場者発表で見えた…!「5つの傾向」から読み解くNHK&メディアの「ウラ」と「世間の本音」
選考基準に向けられるクールな視線
その他でも、「紅白に久々朝ドラ主題歌なし ネットは追加発表に期待『追伸待つ』今年は米津玄師とB’zが担当」「【紅白】『鬼滅の刃』曲が披露されない? 2019年から続く連続記録がストップか」「【紅白2024】Da-iCE・Creepy Nuts・Omoinotakeが初出場 3組の思わぬ“共通点”に注目集まる」「『また顔出しNG』『出るの何なん?』“覆面JK歌手” 紅白出場で議論ふたたび『30年後はみんなアバター』の声も」などと選考内容に関するトピックスがあった。 メディアとしては「紅白歌合戦でいかに切り口を考えて記事の数を増やすか」が重要であり、この点は現在最大の影響力を持つテレビコンテンツの朝ドラと似ている。朝ドラは放送前の予告から、物語・セリフ・小ネタなどの放送内容、『あさイチ』での朝ドラ受け、ネット上の反応、視聴率速報など、1話あたり5つ以上の記事を量産してPVを狙うメディアが多いが、その意味で紅白歌合戦も同じような影響力があると言っていいだろう。 さらに、これらの切り口で報じた上でアップされているのが、“選出基準”に関する記事。「【紅白2024】選出基準は3つ『今年の活躍』『世論の支持』『番組の企画・演出』<全文>」「【紅白】テーマ『あなたへの歌』『メジャーもマイナーも、国も性別も、時代にもとらわれることなく』」などと人々に賛否を問うような形で記事化されている。 ネットの普及やアーティストの増加で個人の好みが細分化された今、多くの人々が賛成できる可能性は低く、どんな選考でも賛否の“否”が増えやすいというのが現実。 また、NHKにとって頭が痛いのは「なぜなのか」という怒りよりも、「予想通り」「期待してなかった」という突き放すような声が定着しつつあることだろう。実際、NHK内部で「世間の反応が減ることだけは避けたい」という声を聞いたことがある。 一方、メディアは「選考漏れしたアーティストのファンをあおることでPVを伸ばそう」というシビアな記事が目立っている。