『紅白歌合戦』出場者発表で見えた…!「5つの傾向」から読み解くNHK&メディアの「ウラ」と「世間の本音」
足並みがそろう第一報と第二報
19日、『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)の出場歌手が発表され、メディアが一斉に報じた。しかも各社が多くの記事を報じているため、その数はこちらが確認したものだけでも500本を超えている。 【一覧】テレビ局「本当は使いたくないタレント」…ワースト1位は意外な大御所…! これほど報じられるのは紅白歌合戦がいろいろ言われながらも、まだまだ影響力がある番組ということなのか。記事のタイトルを見ていくと、その背景が見えてくる。ここ1ヵ月あまり民放も含めた各局のテレビマンや芸能事務所関係者などに取材した声も含め、紅白歌合戦をめぐるシビアな現状を掘り下げていく。 出場歌手決定後に報じられた記事の傾向は、主に以下の5つ。 1つ目の傾向は、「<NHK紅白歌合戦>出場歌手41組を発表 Number_i、こっちのけんと、Creepy Nutsらが初の紅白 イルカは32年ぶり」などの出場歌手一覧。単純に出場歌手を紹介するためのストレートニュース的な内容であり、各メディアの“第一報”と言っていいだろう。記事タイトルの中であげられる出場者名は大半が初出場であり、なかでもPVにつながりそうなCreepy NutsとNumber_iの表記が目立っている。 2つ目の傾向は、「【紅白】ME:Iデビュー8か月で初出場に喜び『とてつもなくすごいことが起きているな』」などの初出場歌手によるコメント。これは19日12時からNHKに初出場歌手を集めて会見を行い、喜びいっぱいの姿を見せたことが大きく、例年“第二報”になっている。 NHKにとっての狙いは「紅白歌合戦が今なお多くのアーティストにとって大きな目標となっていることを世に知らしめる」こと。さらに今回は会見のライブストリーミング配信も行われただけに、メディアとしても1秒でも早い記事のアップが求められることになった。 この第一報、第二報は速報記事であり、メディア本来の役割。事実のみを書いて報じられるためスピードが速く、以降は考察を交えた記事が量産されていく。