えのすいで誕生したミナミアメリカオットセイ 愛称は「アトム」に
6月16日に誕生した雄のミナミアメリカオットセイの命名式が12月1日、新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2)の館内イルカショースタジアムで行われた。(湘南経済新聞) 同館が一般公募し、選んだ愛称は「アトム」。他にも、アムロ、アム、コジロウ、チョコなど計3614件の応募があった。同館で展示されている他の生き物の名前と重複しておらず、覚えやすく親しみやすい名前であることなどを条件に協議した結果、「アトム」が採用された。 アトムの愛称を応募した49人の中から抽選の結果、金本和久君(7歳)が命名者に選ばれた。命名の由来は、母親のアポロから頭文字の「ア」、父親のムサシから頭文字「ム」を取り、強い男子となるように願いを込めて名付けたという。命名者に選ばれたことについて、和久君は「うれしい。強い男子として、元気に育ってほしい」と話す。命名式に出席した和久君は崎山直夫館長から新江ノ島水族館年間パスポートとオットセイのぬいぐるみが贈られ、喜びいっぱいの笑顔を見せた。命名式ではアトムが母親のアポロと共に登場し、観覧者から大きな拍手を受けた。 アトムは誕生から約半年がたち、現在の体重は15.4キロ(12月1日現在)。生まれたときの体重4.48キロ(11月10日現在)と比べると、3 倍以上増える成長を見せている。母親のアポロが落ち着いて子育てをしている様子から、「肝っ玉母さんというフレーズがぴったり」と担当するトリーター(展示飼育スタッフ)は話す。 展示飼育部の遠山忠晃さんは「最近のアトムは、母親のアポロが一緒にいなくても、一頭でいろいろな所に行けるようになった。先輩オットセイの背中に乗ったり、鼻をつけ合ったりすることが好きな様子。おもちゃのタオルを引っ張るのが一番のお気に入り。すてきな名前をつけてもらい、私たちもうれしい気持ちでいっぱい。これからもアトムの成長を、皆さんと一緒に見ていきたい」と話す。 アトムは現在、バックヤードで生活しているが、館内2階に設置されているアザラシプール前では、飼育スタッフによる手書きコメントと録画した動画で、日々の様子を閲覧することができる。動画は成長に応じて更新していくという。
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