「エルメス」がタイに込めたスポーツの楽しみ。パリ五輪の年に相応しいコレクション
ネクタイの柄はストライプ→小紋→ピンドットの順にフォーマル度が高くなるとされる。このネクタイもまた、スーツの胸元を品良く演出してくれるに違いない……という、一見お行儀のいいデザイン。 ▶︎すべての写真を見る しかしながら文字どおり裏を返せば、ユーモア溢れる味付けが隠されている。 大剣の裏にはピンドットをボールに見立ててゴルファーを刺繍。小剣にはキャディバッグ&ピンフラッグだ。となると、ダークグリーンの織り地はもしや芝をイメージ?と、楽しい想像が膨らんでしまう。
手掛けたのはエルメス。今季のメンズシルクコレクションでは、スポーツにスポットを当てたアイテムを展開している。 2024年夏、パリがスポーツで盛り上がるのはご存じのとおり。ドット柄をボールへと発想を飛ばし、ゴルフのほかにサッカー、テニス、バスケットボール、ラグビー、野球の6種類のネクタイを作ったのである。 テニスは黄色のドット、バスケットボールはオレンジのドットというように、各競技のボールに準じたカラーリングが楽しい。 この遊び心は着流しスーツの装いにもマッチするはず。最高峰の“スポーツ×ファッション“として、ぜひお見知り置きを。 清水健吾=写真 来田拓也=スタイリング 加瀬友重=文
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