時代遅れ、面倒、値上がり…年賀状をスマートにやめる「最適フレーズ」を専門家が解説
年の瀬になると頭を悩ませることになる年賀状。 いつまでこの時代遅れの習慣を続けなくてはいけないのか? ■【画像あり】「年賀状しまい」に最適な文面がコチラ 書くことが面倒くさいのみならず、2024年10月より、はがきの郵便料金が63円から85円に値上がりしたことも地味に痛い。せめてメールやLINEなどで済ませたいところだが、特に相手が年配の方だったりすると、それすらも失礼だと捉えられることがありそうで……。 現代礼法研究所の代表でマナーデザイナーとして多くの著作を持つ岩下宣子氏が、年賀状にまつわる“令和時代のエチケット”と“今さら聞けない常識”を解説してくれた。 「まず相手が年上の方だから“紙”じゃないといけないというのは幻想です。むしろ高齢の方こそ、体力的にも時間的にも作業がしんどくなるんじゃないでしょうか。ただし世代を問わず、はがきで出すことにこだわりを持っている方が一定数いるのも事実。届いた年賀はがきに対しては、はがきで返すのが最低限のルールとなります。年賀状というのは挨拶の一種。挨拶されたのに無視するのは失礼に当たりますからね」(岩下氏=以下同) なるほど。“基本はメールかLINE。紙で届いた相手にだけ年賀はがきで返す”というスタイルなら労力とストレスは格段に減りそうだ。 「そもそも今は年賀はがきも印刷されたものがほとんどでしょう?池波正太郎先生は全部手書きで、1月1日の元旦から翌年用の年賀状を書き始めたという話ですからね。晩年は6000枚以上も出していたそうですし。そこまでしろと言う気はまったくありませんけど、はがきで出すのでしたら、せめて一言くらい自分なりの言葉を添えてもいいと思うんですよね。決まり文句みたいに“またお会いできる日を楽しみにしております”って10年以上会っていない人に書き続けるのもどうなのかなって……。相手の方と自分だけの関係性があるわけじゃないですか。趣味の山登りや釣りでもいいですし、仕事の近況報告でもいいですし」