63ビルより高い「290メートルのマンション」…狎鴎亭の“新漢江障壁”が俎上に=韓国(2)
◆一階に8世帯が入る太い超高層タワー ソウル市では、狎鴎亭の超高層棟が一般の超高層ビルより2倍以上太いという点にも注目している。通常、超高層棟の場合、高い代わりに細くて棟の間の景観確保ができた。しかし、狎鴎亭第2区域の場合、まるで板状型マンションのように1階に最大8世帯まで配置した。一階に4世帯を配置した二村洞レミアンチェリトゥスの場合、棟面積が約840平方メートルだが、狎鴎亭第2区域は面積が2000平方メートルを超える漢江辺棟もある。整備業界では、より多くの世代の漢江ビューを確保するため、このような平面を開発したとみられる。 組合ごとに漢江沿いの最初の主棟の高さを低層に制限する規定をまともに適用しなかったことも論争の種となっている。ソウル市は漢江沿いの管理基本計画を通じて漢江沿いにある棟の最高高さを15~20階に制限している。漢江辺についた棟があまり威圧的にならないように、低層棟を先に配置し、徐々に高層階に上げる。 しかし、狎鴎亭区域は、漢江沿いの低層棟を後ろの高層棟に貼り付けて、まるで一棟のように計画した。ソウル市の関係者は「整備事業の対象地が狭すぎて棟の間隔を広げることができない場合、このような計画で建てたりするが、狎鴎亭の場合、超高層棟の漢江ビューを最大限確保するためにこのように設計したようだ」と話した。ソウル市立大学都市工学科スマートシティ学科のナム・ジン教授は「住民が考える案通りになると、オリンピック大路や江辺北路から眺める狎鴎亭主洞が非常に威圧的にならざるを得ない」として「“障壁マンション”を作らないように35階のルールを破ったが、また別の超高層障壁になるのではないかと懸念される」と伝えた。 ◆狎鴎亭-聖水をつなぐ歩行橋の削除をめぐっても分かれる立場 第4区域のうち最も大団地である第3区域の場合、漢江歩行橋と公共歩行通路の建設をめぐって市と組合の立場が分かれている。ソウル市は迅速統合企画案で歩行橋の建設を明示したが、組合は最近住民供覧案から歩行橋を外した。組合側は「歩行橋設置時、今後の実施設計および工事段階で莫大な事業費支出および事業推進遅延などが予想されることにより、整備計画案から削除した」と明らかにした。同時に地下鉄3号線の狎鴎亭駅から始め、団地を横切るように計画した公共歩行通路も削除した。ソウル市のある都市計画委員は「既存の幅12メートルの狎鴎亭路29を生かして幅8メートルの公共歩行通路を計画させたが、案件が上程されれば調べる計画」と話した。組合側は「団地内に歩車共存道路があり重複する動線を最小化した」と述べた。