大敗の石破は辞めるべき?コバホークに直接聞いてみた もし今総理だったなら、国会をどう運営する?
政治ジャーナリストの青山和弘が、政党や各界の論客をゲストにお招きし、日本の政治を深掘りする「青山和弘の政治の見方」。第1回は、“コバホーク”こと衆議院議員の小林鷹之氏に、「石破総理は辞任しなくてもいいのか?」や「『野党の代表を首班指名』の現実味」などについて聞いた。 ※記事の内容は東洋経済の解説動画シリーズ「青山和弘の政治の見方」から一部を抜粋したものです。外部配信先では動画を視聴できない場合があるため、東洋経済オンライン内、または東洋経済オンラインのYouTubeでご覧ください。 【動画尾見る】過半数割れの石破首相に退陣要求?総選挙の総括/裏金議員への対応の是非/党支部へ「2000万円支給」の影響/野党の代表を首班指名の現実味
■「賭けに出て負けた」石破総理 青山和弘(以下、青山):現在は小選挙区制ですから、衆議院選挙は「政権選択の選挙」だといえます。現政権、つまり自民党・公明党の与党にとっては、過半数を取れるかどうかが「勝敗ライン」になる。これは、私は当たり前のことだと思うんです。 そんな中で石破茂総理も、過半数を「勝敗ライン」と定めて、結果として割り込んだ。就任後即解散という賭けに出て負けたわけです。民主主義において、信任を得られなかった政権がその先長く続けることには、私は正当性がないと思っています。
するとやはり、石破さんは退陣すべきだと思うのですが、小林さんはどう思いますか? 小林鷹之(以下、小林):私はそこにコメントする立場にないと思っているので(笑)。責任をどう受け止めるかは、トップリーダーを含めた方たちの判断することだと思っています。 青山さんのご指摘と同じような考えを持っている人は実際、永田町界隈にもいますし、そういう意見が私の耳にも入ってきます。 一方で難しいのは、総裁選の時から言い続けていますが、日本は今大きな分岐点にいるということ。国内の状況もさることながら、国際情勢の中で、とにかく今、政策を推進していかなきゃならない。
政権の基盤を改めてつくり直して強くするというのも、一つの方法、選択肢かもしれない。ですが、アメリカの新たな政治体制含め、本当に激動の時代に突入していく中で(日本の政治にも)瞬発力が求められます。 その中でまずは国内の景気対策、経済対策含め、とにかく今やれることに注力しなければならないのでは、と思います。 ■もし今総理だったら、国会をどう運営する? 青山:日本が大変な岐路に立っているという点にはまったく異論がありません。だからこそ日本政治がしっかりしていかなきゃならない。しかも、民意を受けていないまま(石破政権が)続けていくと、どこかで潰される時が来るのではないかと懸念しています。