ヘルシーなだけじゃない! フレッシュネスバーガーが「3ポテト2チキン」を提供するワケ
もともと、創業当時のフライメニューは北海道産フライドポテトのみ。その名の通り北海道産のじゃがいも「北海こがね」を使用しており、非常に思い入れの強い商品でしたが、ポテトと並んでハンバーガーと一緒に食べられることが多いチキンナゲットを、2008年にメニューへと追加。外側の衣には7種類のスパイスをミックスしており、中身は製造工程で「蒸し」を挟むことで、非常にフワフワな食感を実現している、こちらもいぶし銀のメニューです。
その後、飲み物だけを利用している人や、小腹が空いたときに食べる商品として、サイドメニューを充実させる観点から2016年にフライドチキンを発売しました。 フライドチキンの登場には、ハンバーガーのラインナップを広げる狙いもありました。というのも、同時期にフライドチキンを使った「クリスピーチキンバーガー」も発売しています。「当時は牛肉メインのラインナップだったため、鶏肉を使ったハンバーガーも作ろうと開発しました」と青木さんは話します。
メニュー開発でポイントになったのが「鶏もも肉」を使うことでした。ジューシーさをウリにした商品を作りたいと考えたものの、もも肉は独特の臭みがあり、加工や店舗調理の再現性に難しさがあります。そこで、下味に白みそを使ったり、バジルやコリアンダーなど8種のスパイスを加えたりすることで、もも肉の短所を消し、ジューシーな商品に仕上げました。 鶏肉の下味などは工場でしていますが、そこから生の鶏肉を店舗に配送し、調理用のバッター液は店内で作っています。注文が入ってからその場で揚げることで、サクサクかつジューシーな味を提供できているそうです。
チキンナゲットは子どもの人気が高いメニューであることから、ファミリー層の購入が多く、フライドチキンはスナック感覚でドリンクと一緒に購入する女性客が多いとのことで、同じ鶏肉メニューでもうまく住み分けながら、多彩なニーズをすくいとれています。 さらに2018年からは、野球場など一部店舗で「ロングポテト」を発売。2022年には、軽やかな食感でよりハンバーガーと合わせやすいフレンチフライポテトもメニューに追加。とはいえ、セットメニューのポテトで選べるのは北海道産フライドポテトのみと、同メニュ-に対するフレッシュネスバーガーの愛が垣間見えます。