石丸伸二氏が政治団体「彩生の時」旗揚げのゲストに!すわ新党?とメディア殺到、本人に直撃すると…
あの男を呼んで、思惑含みの発足か──。 東京の下町・江東区で10日、政治団体「彩生の時」が「旗上げの会」を開いた。発起人は地元の企業経営者たち。ゲストスピーカーとして招いたのは、石丸伸二・元広島県安芸高田市長だ。先の衆院選に東京15区(江東区全域)から出馬し、落選した須藤元気元参院議員と金沢結衣氏(いずれも無所属)も参加した。 【写真】石丸伸二氏インタビュー “石丸来たる!”の情報は前夜から永田町に出回り、開会前には10社を超えるメディアが殺到。しかし、主催者が「まだ旗揚げの段階で、今日は(政治)団体の趣旨説明」だからと、メディアをシャットアウトし、非公開で行われた。 東京15区は、いわくつきの選挙区だ。IR汚職で実刑判決を受けた(上告中)秋元司元衆院議員、江東区長選をめぐる公選法違反(買収など)で有罪が確定した柿沢未途元衆院議員、木村弥生前江東区長と、ここ数年で立て続けに地元の自民党政治家が罪に問われている。 主催者は政治団体設立の意図について「江東区が荒れているので地元の人たちで一から立ち上げることにした」と話したが、石丸氏は来夏の都議選に向けて「地域政党結成」を表明しており、連携を期待しているのは確実だ。 ■日刊ゲンダイの直撃に「何も答えられません」 終了後、石丸氏は須藤氏とともに須藤氏の実家が営む居酒屋へ。約4時間後、店から出てきた石丸氏を日刊ゲンダイが直撃し、「団体の旗上げ会と居酒屋での会合は新党を見据えた動きなのか」と問うと、「すみません。何も答えられません」と笑みを浮かべて去って行った。 江東区の自民党系はドロドロだ。もともと江東支部と柿沢後援会に分裂しており、「彩生の時」の発起人には柿沢氏に近い人物が名を連ねている。 「柿沢さんが公民権停止になってしまったので、支援者としては柿沢さんに代わる新たな候補者が欲しいのでしょう。そのために政治団体を設立したとしか思えません。まずは、来年の都議選、参院選に候補を擁立するつもりに違いない。石丸さんが応援に入るような展開になれば、無党派の票をガバッと持っていかれる。正直、勘弁してもらいたいところです」(地元の自民党関係者) 石丸氏は先月末、江東区とは別の地域の無所属系都議の会合にも顔を出した。この先、台風の目となるのか。 ◇ ◇ ◇ 石丸氏は先月12日、自身のユーチューブ番組で「舞台は東京、時は来年7月」と意味ありげに切り出し「新党結成」を宣言しているが…。●関連記事『【もっと読む】石丸伸二氏「新党」の気になるポテンシャル 来夏の都議選に殴り込み、まさかの第1党獲得?』で詳報している。