【湘南】決勝アシストの畑大雅「楽しい時間」中野就斗との幼なじみマッチアップ堪能
<明治安田J1:湘南2-1広島>◇第34節◇19日◇レモンガス 湘南ベルマーレがホームで首位サンフレッチェ広島に逆転勝ちを収め、3連勝とした。 途中出場のDF畑大雅(22)が終盤に大仕事をやってのけた。 1-1の後半追加タイム、ゴール前に飛び出して粘ると、上がってきたMF田中聡(22)にパス。決勝点をお膳立てした。「あれはほぼサトシがよくやってくれたんで、ありがとうって感じです」と謙遜した。 コンディション不良で前節は欠場。今節も試合2日前に完全合流した。この日は前半はシュート1本に封じられるなど、一方的な展開だった。しかし後半開始から流れを変えるために投入されると、同3分に追いつき、終了間際に逆転。積極的な上下動でチームを活性化させた。 「とにかくまず(中野)就斗にやられないことを考えて、その中でなんかもっと走ってもいいんじゃないかなという風に思っていたので、そこのアクションのところを増やすことを意識した。あとプレスのところでそこもつぶすに行くって意識して入りました」 マッチアップした相手MF中野に対しては特別な思いがあった。1学年違いだが、AZ86東京青梅で小中時代にプレーした幼なじみ。当時の中野は現在よりも守備的な選手で、自身はより攻撃的な選手だったため、互いにプレースタイルは変わったがJ1のピッチで対峙(たいじ)するまでに成長した。「ウイングバックのところでマッチアップするのがすごく新鮮なのでもっと長い時間にやれればよかったですけど、比較的楽しい時間が過ごせた」。 中野は前半に強烈な先制点を奪い、自身も貴重な決勝アシスト。東京・青梅で育った2人がともに結果を残した。 畑の活躍もあり、チームは3連勝を達成し、暫定13位に浮上した。シーズン終盤、個人、チーム両方で充実感を覚えた。「すごく手応えのあるゲームだったと思うので、こういう粘り強い戦いを今後もしていきたいと思います。個人としては自信をもってやれているので、プレーの質を上げて、代表の候補に挙がるくらい残り4試合しっかり活躍していきたい」。復活の背番号3がチームを上位に導く。【佐藤成】