断続的に寒気の影響を受けた12月は『山雪型』だった 平地では直近5年間で最少に【雪と雨のシミュレーション 3時間ごと】
12月日本気象協会によりますと、12月の富山の合計降雪量は29センチでした。これは直近の5年間で最も少ない値で、2019年12月以来5年ぶりに平年値49センチを下回りました。 【写真を見る】断続的に寒気の影響を受けた12月は『山雪型』だった 平地では直近5年間で最少に【雪と雨のシミュレーション 3時間ごと】 シーズン前の予想通り、断続的に寒気の影響を受けみぞれや雪を観測した日は多くあったが、平年で積雪の目安となる強い寒気が入ってくるタイミングでは、山雪型の気圧配置となった日が多く、富山など県内平地での降雪量は多くありませんでした。 一方、猪谷では109センチを記録し、前年や前々年の記録を上回りました。また、例年日本海側の各地で大雪をもたらすJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が富山県を指向した日もあったが、上空の強い寒気は新潟県どまりで富山県までは南下せず、富山県内平地では雨となることが多かったということです。 このままのペースなら富山の降雪量は3シーズン連続で平年を大きく下回ることになる。一方で、短期的な大雪が降る可能性はまだ残っており、油断なく今後の動向を注視する必要があるということです。 再び週明けには今季最強の冬将軍が襲来か…。 ■“嵐の使者” 今季最強の “冬将軍”を 呼ぶ… 次の図は、年末の上空1500メートル付近の気温です。東シベリア付近は、平年より低い青色のエリアになっています。クリスマスを過ぎたころから、北極の寒気が東シベリアに流れ出したこともあり、ピーク時は、マイナス36℃くらいの寒気の流れ込みになりました。 ロシアのオイミャコンでは、12月27日に、今季初めて日最低気温マイナス50℃以下を観測、その後もマイナス50℃以下が続き、31日と1月1日はマイナス55℃以下を観測しました。 日本気象協会 tenki.jp によりますと「冬将軍」という言葉の由来は、イギリスの新聞が1812年のロシア戦役について「ナポレオンはGeneral Frost(厳寒将軍・霜将軍)に負けた」と報じたものが、日本では「冬将軍」と翻訳されたためともいわれています。