あれから18年…甲子園沸かせた沖縄の天才スイッチヒッター・金城長靖 現役最後の打席
結果はファーストゴロ。 「走りながらここが限界かな思いましたね」 小学3年生のとき、島の小学生が集まったチーム「八島マリンズ」で始めた野球。中学時代の八重山ポニーズでは日本一に輝き、世界大会にも出場。 激しく檄を飛ばす、伊志嶺吉盛監督のもと、白球を追いかける青春を過ごしました。 「オールジャパンに選ばれたときが本当に分岐点というか。斎藤佑樹、田中将大のレベルの高さを見て、“今(プロに)行ったらダメだな” と思って。やっぱり今思えば、これだけ社会人で長く野球出来たので、正解だと思うようにしてます」 小学3年から、長く成長を見守ってきた伊志嶺監督は… ▽伊志嶺吉盛監督 「結果を出す、そういう選手ではあったね」 「3週間くらい前かな。監督、もう自分現役上がりますから、と報告があった。お疲れさま、よく頑張った、って。それしかないですよ」 アマチュア球界のトップ選手として駆け抜けた18年の現役生活、最後の公式戦には、最後の雄姿を見届けようと、家族や友人らがスタンドに集まりました。 ▽妻・綾乃さん 「プレッシャーもあったと思うけど弱音ひとつ吐かず、よくやってくれたなと…。打席をもらえるのであれば、次はまた大きいのを狙って悔いのない最後になってほしいなと思います」 沖縄一をかけた、RBC杯決勝。3点をリードして迎えた最後の攻撃で、そのシーンは訪れました。 「代打 金城長靖」 ▽金城長靖 選手 「初めて打席で泣きそうになって。感謝の気持ちでした」 現役、最後のバッターボックス。その一振りに、思いを込めました。 「本当にやりきりました。18年間、最後も皆がつないでくれて、結果打てなかったんですけど本当に最高の野球人生でした」 「結果で恩返ししたかったけど、まぁこれも自分かなと、本当に感謝ですね」 金城さんは今後コーチとして沖縄電力の野球部に残ります。
琉球放送