20年以上にわたり所在不明だった革労協主流派の活動家の女 住んでいない自治体が発行した保険証を使った疑いで逮捕・送検 福岡県警
福岡県久留米市に住んでいないのに久留米市が発行した保険証を病院で使用したとして、革労協主流派の活動家の女が逮捕、送検されました。女は20年以上、所在不明でした。 詐欺の疑いで逮捕され7日、送検されたのは、住居・職業ともに不詳の後藤あざみ容疑者(69)です。
後藤容疑者は2023年7月と8月、東京都内の病院で久留米市が発行した国民健康保険証を久留米市に居住実態がないのに使い、自己負担以外の医療費約9000円の支払いを免れた疑いが持たれています。 2015年から2023年まで久留米市に住民登録していましたが、居住実態はなかったということです。 警察は後藤容疑者の認否を明らかにしていません。
警察によりますと、後藤容疑者は革労協の主流派に所属していました。テロやゲリラといった非公然活動に関わっていたとみられるということです。 最後に所在が確認されたのは2000年で、刃物を持っていたとして神奈川県内で逮捕されました。反主流派との抗争で刺され重傷を負って入院した後、行方が分からなくなり、20年以上、所在不明でした。 福岡県警は1991年と2000年に後藤容疑者を指名手配しましたが、いずれも時効となっています。 警察は6日、主流派の拠点である東京都杉並区の「現代社」など4か所を家宅捜索していて、後藤容疑者がこれまで、どこでどのように生活していたかについても調べる方針です。