米住宅ローン金利の低下継続、30年物6.09%に-市場に楽観広がる
(ブルームバーグ): 米国の住宅ローン金利は低下が続き、2023年2月初旬以来の低水準となった。
フレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の19日の発表によると、30年物固定住宅ローン平均金利は6.09%。先週は6.2%だった。
米連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げに動くとの見方を背景に、借り入れコストはここ数週間に大幅に低下してきた。FOMCは18日に0.5ポイントの利下げを発表。経済を支えるため、今後さらなる利下げに動く考えも示唆した。ただ、利下げ期待は以前から住宅ローン金利に織り込まれていたことから、今回の決定の住宅市場への即時の影響は最小限にとどまる見通しだ。
それでも、多くのブローカーや住宅市場の専門家は楽観する根拠はあるとみており、ローン金利が今後さらに下がることを期待している。そうなれば、在庫不足に陥っていた市場により多くの買い手と売り手を呼び込むことにつながる。
リアルター・ドット・コムのダニエル・ヘール氏は、住宅市場にとって秋は通常やや閑散期だとし、価格は下がり、物件が長期間売れ残る傾向にあると指摘。住宅ローン金利は数カ月前より大幅に低下していることから、市場が繁忙期になる前の今が、好条件の物件を見つける良い機会だと判断する人もいるかもしれないと述べた。
不動産仲介会社ブラウン・ハリス・スティーブンスのベス・フリードマン最高経営責任者(CEO)は、「金利が下がり始めればそれだけ、競争も激しさを増す」と語った。
原題:Mortgage Rates in the US Extend Slide, Stoking Housing Optimism(抜粋)
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Alex Perry