【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第7ステージ】大会前からフォーカスしていたステージを勝ったワウト・ファンアールト 前回王者セップ・クスのアシストに応える「チーム哲学を表した最高のレースだ」
終盤に待ち受けた急坂区間をクリアし、最終局面でメイン集団に残ったのは33人。フィニッシュに向けてはアタッカーと集団の追いかけっこになったけど、最後はスプリント勝負になって、ワウト・ファンアールト(ヴィスマ・リースアバイク)が今大会2勝目となるステージ優勝。大会前からフォーカスしていたといい、前回王者のセップ・クスの献身的なアシストに応える勝利になった。 【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第7ステージ|Cycle*2024
「僕たちはただ勝つだけでなく、チームとしてパフォーマンスするために、誰もが自分を犠牲にすることができる。見ての通り、ディフェンディングチャンピオンが僕をサポートしてくれたんだ。これこそが、ヴィスマ・リースアバイクのチーム哲学を表した最高のレースだよ」(ワウト・ファンアールト)
先史時代からの遺構を誇るアルキドナを出発したブエルタ一行は、リアルスタート直後のシャビエル・イササ(エウスカルテル・エウスカディ)のアタックを容認し、まずはイージーな序盤。ひとり逃げになったイササは、50km地点で9分ものリードを稼ぎ出して、快調に進んでいく。しばらくすると、メイン集団ではアルペシン・ドゥクーニンクとヴィスマ・リースアバイクがペーシングを本格化。それぞれ、カーデン・グローブスとワウト、両エーススプリンターを立てるべくレースを中盤へと進めた。
順調にタイム差をコントロールするメイン集団は、中間地点を過ぎる頃にはその差を4分台に。残り50kmを切ったところで2分台として、イササを完全に射程圏にとらえた。さらに10km進むと、フィニッシュ地・コルドバの街を一度通過。集団は一層ペースが上がって、前日にマイヨ・ロホを手放したプリモシュ・ログリッチ擁するレッドブル・ボーラ・ハンスグローエと、そのジャージを奪ったベン・オコーナーを盛り立てるデカトロン・AG2Rラモンディアルとが前方を固める。イササは141km地点に設定された中間スプリントポイントまではトップを走り続けたが、ほどなくして集団がキャッチ。140kmに及んだひとり旅が終わった。
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