大谷翔平3度目MVP、『クリーン組』では歴代最多タイ… 過去にトラウト、プホルスら
米大リーグは21日(日本時間22日)、2024年のMVP(最優秀選手賞)を発表。ナ・リーグはドジャースの大谷翔平選手(30)が2年連続3度目の満票受賞を果たした。2度以上の満票受賞者は他にいない。ア・リーグはメジャートップの58本塁打をマークしたヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)が2年ぶり2度目の受賞で、初の満票だった。 ◆大谷翔平&真美子さん、あっ!デコピン逃げた【写真】 大谷の3度の受賞は、いわゆる『クリーン組』で歴代最多タイとなった。通算762本塁打はメジャー記録のバリー・ボンズはパイレーツとジャイアンツで7度(1990、92、93、2001~04年)の受賞があるが、筋力増強剤ステロイド使用により殿堂入りも果たせなかった“ダーク派”だ。 3度受賞者は10人。エンゼルス時代に大谷の『兄貴分』だったマイク・トラウト(14、16、19年)と、歴代4位の通算703本塁打を誇る元カージナルスのアルバート・プホルス(05、08、09年)。先日に来日して話題になった元ヤンキースの『A―ロッド』ことアレックス・ロドリゲス(03、05、07年)もいる。 通算548本塁打でゴールドグラブ賞10度と堅守強打、元フィリーズのマイク・シュミット(80、81、86年)。『史上最強スイッチヒッター』、元ヤンキースのミッキー・マントル(56、57、62年)。ヤンキースをワールドシリーズ優勝10度に導いたヨギ・ベラ(51、54、55年)と続く。 MVP初受賞が30歳だった元ドジャースのロイ・キャンパネラ(51、53、55年)。首位打者7度、通算3630安打の『ザ・マン(男の中の男)』こと元カージナルスのスタン・ミュージアル(43、46、48年)。56試合連続安打はいまだメジャー記録の元ヤンキースのジョー・ディマジオ(39、41、47年)。通算534本塁打、元アスレチックスの『ダブルX』ことジミー・フォックス(32、33、38年)の10人だ。 この中で殿堂入りしていないのは『薬物組』のボンズとA―ロッドを除くと、まだ現役の大谷とトラウト、さらに現役引退から2年しか経ていないプホルス(殿堂候補入りは引退から5年後)のみ。大谷を含む後者の『クリーン組』3人は殿堂確実と目されている。 MVPは全米野球記者協会(BBWAA)に10年以上所属する記者30人が、10名連記方式でレギュラーシーズン終了までに投票する。1位は14点、2位は9点が与えられ、3位以下は1点ずつ減り、10位は1点。最多合計点の選手が栄誉に浴する。(写真はAP)
中日スポーツ