【阪神】近本光司、自身初の満塁弾に「こっちの方がちょっと追い込まれている感もあった」
<DeNA11-9阪神>◇11日◇横浜 阪神近本光司外野手(29)が自身初の満塁弾を放った。5-2の3回2死満塁でDeNA中川颯の対戦は初球から3球続けてボール。2球見逃し、追い込まれてからツーシームを2球カットした。「こっちの方がちょっと追い込まれている感もあった。ツーシームを投げられるのはちょっと嫌だなと。そこはなんとか粘ろうという気持ちはありました」。8球目、甘く入ったスライダーを振り抜き、右翼スタンドに6号満塁アーチ。今季チーム初の満塁弾に、敵地に集まった虎党から大歓声が上がった。 「満塁だったので必ずゾーンの中で勝負してくると思って打ちにいきました。追加点が取れてよかったです」 前日10日にも右翼へ5号ソロを放ち、これで2戦連発。この日は2回にも左前にポトリと落ちる2点適時二塁打を放っており、2打席で6打点の荒稼ぎだ。チームは3回までに9-2と大量リード。近本が本塁打を打てば、昨年8月10日巨人戦から8連勝の吉兆データもあったが、8回に3本塁打を食らい悔しい逆転負け。「不敗神話」も途絶えた。 それでも昨季8本塁打だった背番号5がハイペースでアーチを量産し、チームトップの6号。「もう6本なのか」と正直な心境を漏らしたが「それに関しては別に、何も考える必要もないかなと思います」と冷静だ。満塁本塁打の出た試合で阪神が負けたのは、22年4月21日DeNA戦(横浜)以来2年ぶり。ショッキングな敗戦の中でもリードオフマンの大暴れは虎党にとって救いだ。【村松万里子】