世間一般の「ヒット分析」は、ぶっちゃけ無意味! 西野亮廣が、“本当に使える”指針を4つの軸で解説。
ヒットを考える時に必要な軸は、「プチヒット」「メガヒット」「ファッションヒット(流行)」「スタンダードヒット(普遍)」
23万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さん。西野さんといえば、出した本のすべてがベストセラー、映画を作ればヒットし、ミュージカルに歌舞伎に、ジャンルを変えても数字を出すスーパーヒットメーカー。ヒット率が異様に高い西野さんが、ヒットの構造を解説する。今回も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。 【動画】西野さんの最新作、コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』 今日は【『ガチャ』について、これ以上、議論しても無駄】です。
ヒットの種類を4つに分けて「再現性」を考える
今日は、ほぼ全員に関係のあるテーマである「ヒット」について考えてみたいと思います。 どうせ作品を作るなら、どうせ商品を作るなら、どうせサービスを作るなら、「そりゃヒットしたい」という気持ちは全員にあると思うのですが、一方で、多くの人が「ヒットの解像度が低い」というのもあるような気がしています。 朝から偉そうにすみません。 すぐに終わりますので我慢してください。 押し並べて「ヒット」と言っても、そこには『ブリンバンバンボン』や『鬼滅の刃』や『サイゼリヤ』や『ローソン』や『堤下食堂』…とまぁ、なんか色々あります。 どれもヒットなのですが、なんとなく『ブリンバンバンボン』と『ローソン』を同じカテゴリーに入れてしまうのは違和感があるので、「ヒットの種類」を以下の4つに分けてみることにしました。 ・プチヒット ・メガヒット ・ファッションヒット(流行) ・スタンダードヒット(普遍) 「プチヒット」と「メガヒット」は【量の違い】で、「ファッションヒット」と「スタンダードヒット」は【競技の違い】ですね。
分かりやすくするために、ありがちな4象限を作ってみます。 まずは縦軸に【量】を。 下が「プチヒット」で、上が「メガヒット」。 次に横軸に【競技】を。 左が「ファッションヒット」で、右が「スタンダードヒット」です。 つぎに、「プチヒット」「メガヒット」「ファッションヒット」「スタンダードヒット」を獲得する為にやらなきゃいけない作業を考えてみたのですが、こんなところだと思います。 ↓ プチヒット(→営業をメッチャ頑張る!) メガヒット(→ガチャを引く) ファッションヒット(→ガチャを引く) スタンダードヒット(→本質を抽出する) そうすると、メガヒットは「ガチャを引く」しかないので、4象限の上半分は個人で狙えるものじゃない。 そして、ファッションヒットも「ガチャを引く」しかないので、4象限の左半分は個人で狙えるものじゃない。 そう考えると、僕らが狙えるのは右下の「スタンダードヒットのプチヒット」ぐらい。 ここでやる作業は「人が求めているものの本質を探り当てて、それを創造し、届ける為の方法を学び、届ける」です。 再現性があるのって、これぐらいしかないんです。