もう見たくない…。バルセロナで嫌われすぎた選手6人。まさか…。サポーターを激怒させた男たち
MF:ミカエル・ラウドルップ(現役引退) 生年月日:1964年6月15日 バルセロナ通算成績:226試合54得点19アシスト 2000年夏に起こったルイス・フィーゴの移籍問題以前にも、レアル・マドリードへの“禁断の移籍“の例があった。それが1994年夏のミカエル・ラウドルップの例である。 1989年夏にバルセロナの一員となった元デンマーク代表MFは自身のアイドルだったヨハン・クライフ監督の元で、UEFAチャンピオンズカップ(現UEFAチャンピオンズリーグ)やリーグ戦など数々のタイトル獲得に貢献する。しかし、クライフ監督と起用法を巡って徐々に溝が深まると、1994年夏に宿敵レアル・マドリードへの禁断の移籍を決断した。 レアル・マドリードの選手としてカンプ・ノウに帰還した際にはボールを持つ度に満員のサポーターからブーイングを浴びせられるなど嫌われる存在となった。しかし、その6年後に禁断の移籍を果たしたフィーゴと比べるとバルセロナサポーターからの嫌悪感は少ない。 その理由はラウドルップがクライフに追われるような形で移籍をしたこと、そしてレアル・マドリードではバルセロナ時代ほどの活躍を披露することができなかったからだろう。それでもブーイングでの反応を見る限り嫌われていたのは確かであり、いかなる状況でも“禁断の移籍“というのはサポーターにとって気分が良いものではない。
MF:フィリペ・コウチーニョ(アル・ドゥハイル/カタール) 生年月日:1992年6月12日 バルセロナ通算成績:106試合25得点14アシスト 近年のバルセロナにおける最悪の補強の一つだろう。2018年1月にリバプールからクラブ史上最高額となる1億3500万ユーロ(約189億円)で加入したフィリペ・コウチーニョだが、本領を発揮できないまま退団となっている。 そもそもコウチーニョ獲得への資金源となったのは、2017年夏にパリ・サンジェルマンへ2億2200万ユーロ(約308億円)の移籍金で去ったネイマールの売却資金だった。ネイマールに代わる新たなチームの顔として期待されていた中で、このブラジル代表MFはリバプール時代の輝きを見せることができなかった。 それはシーズンを重ねるごとに顕著となり、2季目の2018/19シーズンは34試合で5得点2アシストという低調なパフォーマンスに終わった。これにサポーターはブーイングという形で不満をぶつけると、コウチーニョもカンプ・ノウで行われた試合でゴールを決めた直後に耳を塞ぐパフォーマンスを披露して応戦。互いに挑発し合う最悪の展開となった。 これが決定打となり、コウチーニョはバルセロナでの居場所を失った。翌シーズンにはバイエルン・ミュンヘンへとローン移籍で放出となり、復帰後もベンチを温める日々が続いた。サポーターから放出を求める声がエスカレートする中、2022年1月にアストン・ビラへと移籍。サポーターと選手の間に生まれた溝が最後まで埋まることはなかった。