愛知・名古屋港水族館 必見!「元祖」マイワシ「トルネード」と、夜空、大観覧車のネオンとイルカの美しいコラボレーション
世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。フォトグラファー・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく 【写真】「日本の海」の「マイワシのトルネード」長時間露光版 * * * * * * * ◆「元祖」マイワシの「トルネード」 名古屋港水族館は、このシリーズを始めた時から行きたいと思っていた名所である。シャチやベルーガなどの大型の哺乳類がいることで有名だが、「脇役」と思われがちな小さなマイワシの「トルネード」(竜巻)は幻想的で、必見だ。 今や全国の水族館で見られる光景ではあるが、名古屋港水族館が「元祖」で、3万5千匹のマイワシの群れのパフォーマンスだ。シャッターを高速で切るパターンと、長時間露光で撮影するパターンと、使い分けてみると面白い結果に繋がる。どちらを好むかは人それぞれだが、楽しみ方は多数ある。 光と泳ぎと音楽のコラボレーションは他にもある。当館は夏季(2024年は7月20日から9月1日まだった)は期間限定の20時までの営業で、最後のイルカパフォーマンスは19時にある。つまり美しい夕焼け空と大観覧車の光の下での圧巻のパフォーマンスを見ることができる。
◆夜空と大観覧車のネオンとイルカのコラボレーション 私が訪れた今年の8月上旬は最高気温が37度もあった猛暑日、涼しい水族館は昼間は多くの家族で賑わう。17時から入館できる夜のチケット(割引有り)はありがたい。 今回のキーイメージとして、最後のパフォーマンスも終わり、閉館間際にプールに映り込む大観覧車のネオンの光とイルカたちの幻想的な一枚を撮影することができた。 来年の夏も、夜空と大観覧車のネオンとイルカのコラボレーションを楽しみにしている。 (撮影=野辺地ジョージ)
野辺地ジョージ
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