注目選手は2試合ゴール中の新潟FW谷口海斗と前節、デビュー戦で初ゴールと結果を残した町田DF中山雄太(C)J.LEAGUE

【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは8月24日から25日にかけて第28節が開催。デンカビッグスワンスタジアムでは、アルビレックス新潟とFC町田ゼルビアの一戦が行われる。 ●今日のJリーグ中継・実況解説 ｜ 放送予定・試合日程

前節、初のリーグ連勝を飾った11位の新潟とリーグ再開後、初白星を手にした首位の町田が激突する。 新潟が巻き返しへの勢いを強めている。リーグ戦では4試合負けなし。アビスパ福岡と対戦した前節は、新潟らしく、前半からボールを支配して主導権を握り、後半の立ち上がりにFW谷口海斗の技ありゴールでリードする。その後は福岡に押し込まれたものの、2試合続けて無失点で耐え抜いて待望の初連勝を飾っている。 降格圏まで勝ち点「7」差と安全圏に入り始めたものの、気が抜けない状況であることはもちろん、さらに連勝を伸ばしていければ、上位進出を狙っていける好位置にはつけている。好調をキープしている状況下で首位チームをホームに迎える今節を勝ち切れれば、さらに上位浮上への勢いを強めていけるのは間違いない。 新潟としては、前回対戦同様に先にリードを奪い、相手が前へ出てこざる得ない状況を作れるかがポイントだろう。そういった意味ではやはり期待がかかるのは攻撃陣だ。2試合連続ゴール中で好調の谷口はもちろん、ここ2試合先発が続いているMFダニーロ・ゴメスやFW長倉幹樹といった福岡戦で存在感を見せた攻撃陣の活躍にも期待したい。 対する町田は3試合勝利がなく、足踏みが続いていた状況で迎えた前節、ジュビロ磐田をホームで4-0と一蹴。リーグ戦では4試合ぶりの勝ち点3と共に、前回対戦で敗れていたチームにしっかりと借りを返す会心の勝利となった。 今節も町田にとってはリベンジマッチだ。前回対戦では、新潟に今季ワーストの3失点で敗れており、堅守を誇るチームとしてはシーズンの中でも悔しい敗戦として刻まれているだろう。また、2位のサンフレッチェ広島がここに来て5連勝と勢いに乗り始めているだけに、リベンジとともに再び連勝を積み重ねることが問われる一戦になる。 ただ、悲願の初タイトルに向けてこの夏も抜かりない大型補強で、個々のタレント力がパワーアップしているのは間違いない。特に磐田戦で出場停止のDFドレシェヴィッチに代わってセンターバックとしていきなり先発したDF中山雄太が初ゴールを決めた上で完封勝ちと新戦力が早くも噛み合っている。今節も新戦力の活躍には期待したいポイントだ。 互いに明確なスタイルを掲げているが、そのスタイルは対極にいるチーム同士でもある。その中でどのように勝ち筋を見出していくか。新潟がシーズンダブルか、町田がリベンジを果たすか。注目の一戦は25日、19時に新潟の地で幕を開ける。