宮崎、巨大やぐらに大根ずらり 70年続く冬の風物詩
木製の巨大やぐらで大量の大根を丸ごと1本ずつ干す、宮崎の冬の風物詩「大根やぐら」が今冬も宮崎市田野・清武地域で行われている。約2週間かけて干した後、たくあん用などとして出荷する。12月初旬から2月10日ごろまで続く。 周辺の山から吹き下ろす、冷たく乾いた風にさらされた大根は甘みが凝縮され、シャキシャキとした食感になる。約70年前から続き、2021年2月に日本農業遺産に認定された。 やぐらは大きなもので幅150メートル高さ6メートル。一度に約9万本の大根を干すことができる。両地域では約300基のやぐらがつくられ、夜に期間限定でライトアップされるものもある。