ホンダ「レジェンド」がFF車初のTCL搭載モデルを1989年に360.6万円で発売【今日は何の日?7月20日】
●先進技術を先駆けて採用したレジェンド
レジェンドは、TCL以外にも多くの安全にかかわる先進技術を採用した。 ・SRSエアバッグ(1987年) 運転席に国産車初のSRSエアバッグを、トップグレードに標準装備(他はオプション)。SRSエアバッグは、乗員を拘束するシートベルトの補助装置として、衝突時にエアバッグによってドライバーへの衝撃を緩和する装置 ・SH-AWD(スーパーハンドリング・オールホイール)(2004年) 4代目レジェンドに世界初の4WD動力自在制御“SH-AWD”を搭載。駆動力を前後輪に可変分配するとともに、後軸に配分した駆動力をさらに左右で可変制御して、あらゆる運転条件で4輪それぞれの駆動力を最適化 ・インテリジェント・ナイトビジョンシステム(2004年) フロントバンパーの2基の遠赤外線カメラの映像を利用して、夜間走行時に前方の歩行者を自動的に検知し、ドライバーに警告する世界初のシステム ・スポーツハイブリッドSH-AWD(2014年) 5代目には、3つのモーターを配備したSH-AWDが登場。フロントに新開発となるV6 3.5L直噴i-VTECエンジンにモーター内蔵の7速DCT、リアに2つのモーターを内蔵した先進ハイブリッド(2016年、2代目NSXにも搭載) ・・・・・・・・ レジェンドは、ホンダらしい先進技術、特に安全技術を積極的に投入。その極めつけが、2021年に世界初となる“自動運転レベル3”搭載モデルだった。しかし、このレジェンドも残念ながら2021年をもって生産を終えたが、ホンダのフラッグシップとしての役目は十分果たしたのではないだろうか。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純