NHK高校野球中継の広瀬寛氏が解説者を引退「努力したことに対して勝ち負けはない」250試合目のラストメッセージにSNS感動とねぎらい
「全国高校野球選手権・決勝、京都国際2-1関東第一」(23日、甲子園球場) 決勝戦のNHKテレビ中継で解説を務めた広瀬寛氏が、この試合を最後に甲子園での解説を引退した。2008年春センバツから節目の250試合目。中継の最後に「私は幸いにも高校生の時にグラウンドでプレーさせてもらうことがあったが、まさかこんな形で甲子園に戻ってこれるとは想像もしなかった。250試合を放送席から解説させてもらって感謝している」とあいさつし、「球児たちはすごく努力を重ねてきている。そういった高校生を後押しできる解説を心がけてきた」と振り返った。 【写真】最後は空振り三振で仕留めた西村一毅 人差し指は天に 爽やかな笑顔がはじける 最後に「野球が大好きで甲子園を目指している球児たちは、見事に達成して甲子園に出てくるチーム、選手がいれば、一歩足らず、夢で終わってしまう球児もいると思う。その過程は非常に大事なことであって、勝負の世界に勝ち負けはあるが、それを目指して努力したことに対しては決して勝ち負けはないと思っている。これからも選手が成長していくところを楽しみにしたい」とメッセージを送った。 SNSでは「努力したことに勝ち負けはないっていい言葉 大変お疲れ様でした」「寂しくなりますが、250試合の解説ありがとうございました」「コメントが沁みる。長い間ありがとうございました」などと、ねぎらいのメッセージが集まった。 広瀬氏は現役時代に捕手として活躍し、岐阜高、立大を経て社会人野球に進み、トヨタ自動車では監督も務めた。