青森のセリ市にオンライン化の効果 最高額馬はタワーオブロンドン産駒【村本浩平コラム】
◇中央競馬コラム「馬産地インサイ道」 2日、青森県軽種馬生産農業協同組合が主催する「八戸1歳市場」が、青森県南部町の八戸家畜市場で開催された。 本年の市場では、会場内での通常セリ市に加えて、オンラインビット方式を併用しての開催となった。 上場頭数の28頭は現1歳世代における青森県内の生産頭数が例年より少なかったこともあり、過去10年では最も少ない数字となった。 その中には初年度産駒が1歳を迎えたキセキやミスチヴィアスアレックスの上場馬。また、父が青森県内でけい養されているウインバリアシオンの産駒も上場されるなど、バラエティーに富んだラインアップとなった。 この日はオンラインで登録した13人を含めて101人の購買登録者があった。オンラインを通しての落札とはならなかったものの、レポジトリーの事前公開が図れるなど、購買者からはオンライン化の効果を評価する声が聞かれていた。 セリ市は後半にかけて盛り上がりを見せていった結果、28頭の上場馬のうち21頭が落札。売却率は前年(59・5%)から75%へと大幅にアップした。総売上額も6996万円を記録している。
この日、最高額の取引馬となったのは、ショウリダバンザイの2023(牝、父タワーオブロンドン)の1045万円となっている。 青森県軽種馬生産農業協同組合の佐々木拓也副組合長は「上場頭数は少ないながらも少数精鋭といった取引が行われたと思います。来年は50頭以上の上場を目標に、生産者一丸となって市場を盛り上げていきたいです」とセリ市を振り返った。(売却額は全て税込み)
中日スポーツ