JFEエンジ初の系統用蓄電池、熊本県で運用開始
JFEエンジニアリング(社長・福田一美氏)は21日、熊本県長洲町に新設していた同社初の系統用蓄電池が完成し、運用を始めたと発表した。再生可能エネルギー発電が普及する中、電力需給の調整機能を持つ系統用蓄電池へのニーズを捉えていく。 JFE商事などと共同設立した「J&S蓄電合同会社」が今月1日から運用をスタート。18日には同社の小林厚・電力ビジネス事業部長、J商の吉松孝司・事業開発センター長らが出席して現地で開所式を開催した。 蓄電池の定格出力は2メガワット、定格容量は8・4メガワット/時。合同会社にはJFEエンジ、J商がそれぞれ35%、15%を、リース業の東京センチュリー子会社エス・ディー・エルが50%を出資している。 再エネをめぐっては電力大手が発電事業者に発電出力を抑えるよう求める出力制御が起きている。合同会社では余った電力を有効活用することで、再エネの導入拡大と電力の安定供給につなげる。