いじめの重大事態 富山市「再調査」せず 被害にあった生徒の保護者は再検討を求める
富山テレビ放送
不登校や自殺につながる深刻ないじめに該当する「重大事態」。 富山市はいじめの「重大事態」について学校が主体となって調査した結果に対し、市長が再調査の必要性を判断することにしていますが今年8月、市長に報告があった5件について、15日、再調査しないことを明らかにしました。 富山市はおととし11月に富山市の北部中学校に通っていた女子中学生が自殺した問題を受け、いじめの「重大事態」として学校が主体となって調査した結果について、市長の判断で再調査の有無を公表することにしています。 富山市は、15日、今年8月2日付けで市教育委員会から市長に報告のあった5件について、再調査は「必要ないと判断した」と発表しました。 判断の理由については市教育委員会の調査組織の報告書から、「事実関係を明確にし、必要な調査が行われたと認められること」、「同様の事態の発生防止のための対処について示されていること」などを挙げています。 5件の中には、「市教委の調査や対応が不十分」として保護者が市長に対し、去年から2度にわたって再調査を求めていた富山市の女子生徒の事案も含まれています。 この女子生徒の保護者は、BBTの取材に対し「到底納得できない。被害者側の意見を受け入れてもらえず非常に失望した」とコメントしています。 その保護者は、再調査の必要性について富山市長が再度、検討するよう申し入れを行ったということです。
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