一人の新戦力にすべて委ねるユナイテッドの無策【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
御大が現場を退いてからはまるで指針を失った遭難船
問題が山積する現在のユナイテッドを一人の新戦力の力で変革するのは不可能。このB・フェルナンデスにすべてを委ねるべきではない。(C) Getty Images
冬の移籍市場で獲得したB・フェルナンデスにマンチェスター・Uが期待しているのは、クラブの空気を一変させる救世主としての仕事。だが、一人の新戦力にすべてを委ねるべきではない。問題の本質はもっと他にある。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2020年2月20日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― 「ブルーノ!!ブルーノ!!ブルーノ!!」 本拠地オールド・トラフォードにウォルバーハンプトン・ワンダラーズを迎えたプレミアリーグ25節の試合前、マンチェスター・ユナイテッドの背番号18がウォームアップに姿を現わすと、スタジアムは大歓声に包まれた。続けて、また別のチャントが響き渡る。ポルトガルからやってきた期待の新戦力を称えるチャントだ。 「オレたちのポルトガル人マスター!!」 冬の移籍マーケット
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