バスケットボール女子 浜松開誠館がウインターカップ出場へ…U17日本代表・後藤音羽「本番までにスリーの精度を高めて臨みたい」
◆全国高校バスケットボール選手権大会静岡県予選▽女子決勝 浜松開誠館100―39浜松南(10日・静岡県武道館) 男女決勝が行われた。女子は浜松開誠館がU17日本代表の後藤音羽(3年)の両チーム最多41得点を奪う活躍などで浜松南を100―39で下し、9連覇を達成した。男子は藤枝明誠が浜松開誠館に76―57で勝利し3年連続9回目の優勝を飾った。男女優勝校は12月23日に東京で開幕する全国大会(ウインターカップ)に出場する。 コートを完全に支配した。浜松開誠館の後藤が一人で、浜松南の39点を上回る41得点をたたき出した。「どこからでもバランスよく点が取れた」。ゴール下で得点を量産すれば、課題だった3点シュートも両チーム最多の4発を沈めた。 最初からエンジン全開だった。179センチの長身を生かし、2連続でオフェンスリバウンドからゴールを決めると、チームに流れを引き寄せて、試合開始から20―0の猛ラッシュ。100点ゲームの爆勝で、県内公式戦161連勝。チームを9連覇に導いた。 普段は厳しい三島正敬監督(49)も「後藤がゴール下で高確率でゴールを決めてくれたのでチームが乗れた。周りも見えるようになってきた」と、高評価。第3Qでややリズムが悪くなった時には、積極的に選手に声をかけるなど精神面もたくましくなった。 海外での経験が生きている。7月にメキシコで行われたU17W杯に日本代表で出場し、6位入賞に貢献。9月下旬には、NBA、国際連盟(FIBA)が主催するアジア太平洋地域の高校年代トップ60選手が集まるキャンプ(オーストラリア)に日本男女6人に選ばれて参加した。「最初は緊張したけど、すごく刺激になった」。世界の同年代にも負けていないと実感した。 同校のウインターカップ過去最高は2016年の8強。「本番までにスリーの精度を高めて臨みたい」。すでに、Wリーグに選手を多数輩出している東京医療保健大進学を決めている後藤が、高校最後の全国でチームを目標の4強に導く。 (塩沢 武士)
報知新聞社