ビール、酎ハイ3%台、日本酒は5%人気 健康志向低アルコール飲料【経済トレンド】
適度な飲酒を好む人の増加を背景に、度数が低めのアルコール飲料が注目されている。ビールや酎ハイでは3%台の商品の人気が高い。日本酒は一般的な度数の約3分の1に相当する5%の商品が登場した。健康志向で酔いを残したくない愛飲家の需要を見込む。(共同通信=出井隆裕記者) キリンビールは低アルコール酎ハイの新ブランド「キリン 華よい」を2024年9月に立ち上げ、「白桃スパークリング」など3商品を発売した。度数は3%。凍結果実を粉砕して漬け込んだ酒を隠し味に使った。「豊かな果実味とほどよいお酒感が楽しめる」と担当者。「白桃」以外は「檸檬」と「葡萄」。350ミリリットル缶の想定価格は167円。 アサヒビールは2023年10月に発売した「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」が好評だ。度数は3.5%。冷涼感が持ち味のドイツ産のホップを一部使用し、透明感のある味わいと本格的な飲み応えを実現。今夏にリニューアルを実施し、後味のクリアさがより感じられるようにした。350ミリリットル缶の想定価格は225円前後。
月桂冠は2024年9月、低アルコールの日本酒「アルゴ」の販売を始めた。度数は一般的な日本酒の約3分の1に相当する5%に抑えた。テイストは甘口で爽やかな酸味と深いコクを追求し、軽快な飲み口に仕上げた。「翌日の仕事を気にせずに飲める日本酒を目指した」(月桂冠広報)。720ミリリットル入り瓶の参考小売価格は968円。(いずれも価格は変動する場合があります)