【独自取材】「多分桜が咲くのは見られないだろう」「原発不明がん」であることを公表した森永卓郎氏、病状が悪化しながらも”家族で“書き上げた新著は「私の遺書でもある」 闘病生活と、家族への思いを告白
(康平氏) 「母親に呼ばれて私と弟も家に帰りまして、父親を見たらぐったりしていて、かろうじて会話はできるんですけど、本当に体調が悪かったんだと思うんですよね。3日ぐらいイチゴ2~3粒ぐらいしか食べてないと母親から聞いていたので、このままだとがんがどうこうより餓死しちゃう可能性もあるので…」 予断を許さない状況に、家族が「入院すべき」と説得しようとしたところ…。 (康平氏) 「父親はすごく頑固なので、『入院しろ』と言ってもしないだろうなと思ったら、父親が自分から支度を始めたので、多分それくらい体調が悪いんだろうなと思いました」 これまで想像だにしなかった父親の姿。さらに、医師からは「ステージ4」と診断された際、あることを告げられていたのです。 (康平氏) 「3月まで生きていられるかわからないと言われていたので…」 その3月を迎えた今、森永さんの体調はどうなのか?3月6日、本人がインタビュー取材で治療の経過を明かしてくれました。
(森永氏) 「体調は小康状態で普通に暮らしています。実は5日、造影CTで体のなかの映像を撮ったんですけども、少なくともがんは拡大していない。お医者さんから言われているのは、『今の治療を続けましょう。あと1~2か月は少なくとも続けましょう』と。あと1か月くらい経つと、がんがどんどん小さくなっていくか、“がん軍団”の方が勢いがあってどんどん膨れていくか結論が出るので、(今の治療が)とりあえずうまくいっているという状況ですね」 現在、新しい薬で好転し、病状は小康状態と語る森永氏だが、その一方で… (森永氏) 「筋力が衰えちゃって移動するのが難しいんです。(自宅の)2階に上がってくるだけですごく大変なんですね。だから、なるべく家にこもらないようにして、買い物とかも、かみさんについてくみたいなことをして、少しずつリハビリを始めています」
「このまんま死ぬわけにはいかない」がんと闘いながら家族と書き上げた新たな著書 そして、40年経って気づいた、妻への思い
今は、病院に通院しつつ、ラジオや執筆活動などの仕事も続けている、森永氏ですが、がんと闘う中、1つの目標を達成していました。それは、新たな著書の出版です。今回発売となる「書いてはいけない」は、経済分野だけでなく、社会問題も切り込んだ内容になっています。
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