【独自取材】「多分桜が咲くのは見られないだろう」「原発不明がん」であることを公表した森永卓郎氏、病状が悪化しながらも”家族で“書き上げた新著は「私の遺書でもある」 闘病生活と、家族への思いを告白
(森永氏) 「このまんま死ぬわけにはいかないと思ったのが、9割方完成していた新しい著作を世に問わないと死んでも死にきれないぞ」 執筆が9割ほど進み、あと一歩というところでがんと診断された森永氏。病状が悪化する中で、本の完成を目標に続けた執筆活動を支えたのは、家族の存在でした。
(森永氏) 「キーボードが打てないという状況になって、喋りました。二男がIT技術者なんですね。二男に録音を渡したら全部テキスト化してくれて、それをちょっと直して完成させたという感じです」 ボイスレコーダーに森永さんが文書を録音し、二男へ。また、長男の康平氏も校閲で関わるなど“親子で書き上げた一冊”だったのです。 そして、康平氏が語ったのはがん診断後に感じた“家族の変化”です。
(康平氏) 「すごく変な話なんですけど、本当に死んじゃうかもしれないという切羽詰まった状況にあるんですが、なかなか家族全員そろって同じ方向を向くって、実は今までの人生なかったような気が僕はしていて。本人がやりたいということは、家族で協力できるようなことがあればそれは全力でバックアップしようと、それは本であったりとか、メディアでの共演だったりとか、そういうところに形として表れているのかなと思います」 一方、森永氏もがんと向き合うことになったことで実感したことがあるといいます。
(森永氏) 「今回病気をしたことで、かみさんと初めてずっと一緒にいられる時間というのが生まれて、それはすごくハッピーだったなって正直思います。今まで接点もない状況だったんです。全国飛び回っていたんでほとんど家に帰ってなかったんですね。かみさんに言うと怒られるかもしれないんですけど、なんか“新婚気分”なんです。初めてちゃんとした普通の夫婦になったという感じですかね。『この人と結婚してよかったな』って40年後に気づくっていう(笑)」 妻や息子たちに支えられての闘病生活。今、森永氏が思うことは…。 (森永氏) 「元気にするぞ。本当に最初にがん宣告受けた時は、『多分桜が咲くのは見られないだろうね』って先生は言っていたんですけど、もうあと2週間です。2週間で桜が咲く。いけるところまで頑張ります」 (「情報ライブミヤネ屋」2024年3月7日放送)
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