阪神・森下 奇跡のアレンパへ全勝宣言 痛恨敗戦から一夜明け、残り5試合「野手がしっかり打って勝ちたい」
阪神の森下翔太外野手(24)が24日、奇跡の逆転優勝に向けて、残り5試合を全勝宣言した。20日のDeNA戦(横浜)と23日の巨人戦(甲子園)は3番の森下が無安打でチームは敗れている。残り試合も好投手との対戦が予想される中、打線が勝利に導くと誓った。 【写真】涙ぐむ秋山を優しい笑みを浮かべて包み込む岩崎 1軍メンバーも駆けつけた 悔しい敗戦から一夜明けて、森下の目は死んでいなかった。それどころか、より一層の力強い言葉を発した。「あと5試合は全部勝たなきゃなというのはありますね」。全勝宣言。ビッグマウスではない。逆転優勝のためには、負けられないのが現実だ。 23日の巨人戦(甲子園)はチャンスこそ作ったが、あと一本が出ずに完封負け。勝てば自力優勝の可能性が復活したが、巨人のマジックは2つ減ってゲーム差も2に広がった。シーズンもヤマ場になり、1点を争う試合展開になるのは想定内。だからこそ、いかに少ない好機をものにできるかだと説いた。 「ああいうローゲームのスコアになるのはわかっていた。ワンチャンスをものにするか、しないかの勝負じゃないですか」 23日の伝統の一戦では初回1死二塁で二ゴロ。三回無死一塁では投ゴロと快音を響かせられなかった。9月は打率・324、4本塁打、11打点と好調。「ここでいじっても変わらない」と自分の信念を貫き、故障することなく完走したい。 チームの雰囲気、調子は悪くない。下を向いている場合でもない。「野手がもっと打てれば助けられる試合も多かった。残り5試合、野手がしっかり打って勝ちたい」。前半戦は投手陣の粘りが勝利につながった。最後は打線が恩返しをする。 次戦は27日の広島戦(マツダ)。「準備の時間に充てるのと、トレーニング系をもうちょっとやろうかな」。リフレッシュも大事だが、完全に体を休ませることはしない。25日は甲子園での全体練習。悔いが残らないように、残りの試合へ備える。 泣いても笑っても、残り5試合。「自分たちのできることは最善を尽くしてやっていくしかない」。最後の力を振り絞る時が来た。森下が猛虎打線に火をつけ、巨人の優勝を阻止する。