ひどい反抗期に「私の育て方が悪い?」と自分を責める親に、子育てラジオMCが伝えたいこと
多くの親御さんが悩みを抱える、子どもの反抗期。子どもとのコミュニケ―ションに難しさを感じるこの時期、親が心掛けておくべきことはなんでしょうか。 【写真】福田遼さん(右)と秋山仁志さん(左) 子育てのラジオ「Teacher Teacher」で、たくさんの子育ての悩み相談を受けてきた福田遼さんに、反抗期の乗り越え方について教えていただきました。
子どもの反抗期 親に必要な心構えは?
──著書『先生、どうする!?子どものお悩み110番』(PHP研究所)の記事をnobicoに掲載させていただいたのですが、特に反抗期の記事に大きな反響がありました 反抗期のお子さんを持つ親御さんからの相談は多いのでしょうか? はるか:反抗期が特別多いわけではないのですが、反抗期の相談は長文でいただくことが多いですね。悩みの質も深刻で、人生を左右する局面だと感じることが多いです。 よくあるのが、勉強や早起きなど、社会的に「こうすべき」と言われていることができない、という相談です。 非常に深刻に考え、悩んでいる親御さんが多いと感じています。 ──そもそも、反抗期は何歳から始まるんですか? はるか:反抗期は3~4歳頃の第一反抗期、12~13歳の第二反抗期がありますが、一般的に反抗期とは第二反抗期のことを言われることが多いです。第二反抗期は、思春期とも同義に捉えられます。 思春期は欲求に対するエネルギーが大きい発達段階なのですが、自分をコントロールするメカニズムが未発達な状態なので、脳がアンバランスな状態なんです。 このような状態だと、頭では社会的なルールを理解していても、実際に実行するのが難しいことがあります。その結果が反抗的な行動として表れてしまうのです。 感情が暴走するし、やりたいこともたくさん。でもブレーキが効かない。そのような状態の思春期の子は、大人から見ると、感情の起伏が激しくわがままに感じられるかもしれません。 ──思春期の子どもとのかかわりは、大人のメンタルもかなり疲弊すると思います。どのように乗り切ればいいでしょうか。 はるか:僕は二つのポイントがあると考えています。一つは、「これは一時的なことだ」と理解することです。脳のバランスが崩れるのが原因なので、子どもが悪いわけでも、親が悪いわけでもありません。 「この子は大変な子だ」「私の育て方が悪い」と誤解してしまうと、親子関係に亀裂が生じてしまいますので、成長の段階としてこの時期を捉えることが非常に重要です。 もう一つは、「この思春期、反抗期には必ず終わりが来る」ということです。アンバランスな状態は一時的なものなので、今はこういう時期だと、嵐が過ぎ去るのを待ちましょう。