【骨髄幹細胞】40代、50代の肌老化ケアでも注目。母細胞を元気にして、ハリ・弾力のある肌に!
巷にはさまざまな健康情報があふれているが、そんな中でも特に40代、50代の女性が知っておきたい、気になるキーワードをピックアップして解説。今回ご紹介するキーワードは、「骨髄幹細胞」だ。 肌の機能や回復力が衰えてきた、ハリや弾力の低下が気になる…といった老化悩みを持つ方は要チェック。再生医療分野で注目されている骨髄幹細胞を、スキンケアに応用する研究が進んでいる。肌にどんな効果があるのか、最新テクノロジーを知って、今後のエイジングケアの参考にしよう。
再生医療の分野だけでなく美容にも取り入れられ、注目が集まる「骨髄幹細胞」
◆「母細胞」を元気にして、ハリ・弾力のある肌に導く 骨髄幹細胞という言葉は、今、医療の分野のみならず美容業界でも注目されている。美容通の方などは耳にしたことがあるかもしれない。骨髄幹細胞は、なぜ美容業界で注目されているのだろうか。 その理由を、骨髄幹細胞の研究成果を製品に取り入れている化粧品会社、カバーマークの協力のもとご紹介しよう。
骨髄幹細胞は皮膚の母細胞に変化し、肌の再生をサポート
「骨髄幹細胞」は、体内に存在している幹細胞(さまざまな細胞に変化することができる多能性幹細胞)だ。通常、細胞は自己増殖をしたり、自己修復する能力があるが、自分以外の細胞には変化できない。例えば、骨の細胞は骨に、血液の細胞は血液になる。でも、幹細胞は異なる性質を持つ細胞にも変化できるのだ。 現在、再生医療の分野でも、骨髄幹細胞を利用した技術の開発が進んでいる。 骨髄幹細胞の多くは、骨の内部にある骨髄に存在している。そのため、紫外線などの外的ダメージを受けにくく、老化が進みにくい細胞といわれている。骨髄に含まれる細胞のうち、骨髄幹細胞といわれるのは0.01~0.001%。数は少ないけれど、血管を通って全身をパトロールしていて、体の中に変調や異常が起こってSOSシグナルが分泌されると、血流を介して損傷部位へと誘導され、損傷した組織に集積し、組織を修復する能力を持っている。
皮膚においても、図のように、骨髄幹細胞が皮膚の表皮や真皮の母細胞(細胞を生み出す細胞)に変化することで、肌の再生に重要な役割を果たしている。