「悩みを新年に持ち越さない」ための“唯一の方法” 悩み事は、悲観する前に“俯瞰目線で”見てみる
「ささいなことで傷つきやすい」「悩みがない人がうらやましい」「イヤなことをぐるぐる考えてしまう」……。そんなモヤモヤした気持ちを抱える人は多いもの。しかし、X(旧Twitter)にて、10万人超のフォロワーを抱えるインフルエンサー・おばけ3号氏は、「考え方を少し変えるだけで、ネガティブな感情に振り回されないメンタルを手に入れられる」と言います。 モヤモヤと上手に付き合いながらラクに生きるにはどうしたらよいのか。おばけ3号氏の新著『あなたの人生が思い通りになる おばけメンタル』より一部抜粋・再構成のうえ、ご紹介します。 【漫画】「あなたはバカ」親に言われ続けた娘の悲痛な叫び
■ここまでの道のりは、けわしかった 突然だが、皆さんはいままでの人生でどのくらいの量の卵をムダにしたことがあるだろうか。 大変恐縮ながら、現在私は生意気にもさまざまなお仕事を多方面より頂戴しており、目下の食事に困るほどの生活ではない。しかしまあ、セレブ芸能人のように毎日キャビアとフォアグラと金箔に囲まれた食卓でもない。いわゆる、日に三食は食べられる、そんな状態である。 だが、ここまでの道のりはけわしかった。
大学を卒業した私には毎月4万円という、奨学金返済がズシンとのしかかった。 当時の大卒初任給の額面は22万円だったので、税金を引き、家賃を引き、水道光熱費を引き、スマホ代を引き……とすると、どのくらいのお金が残るだろうか。 ■それ、人生単位でダメージがありますか? 答えは、毎月食費とお小遣いでわずか3万円である。 3万円と聞くと「お、意外とあるじゃん」と思うかもしれないが、当時の私はとある会社の営業職であった。ここからふだんの立替交通費(飛行機代なんかあったら一発で大ダメージ)も捻出しながら飲み会もこなすといった状況で、セレブ生活どころか、つねに食卓のBGMが『ミッション:インポッシブル』のテーマという有り様だった。
つねにトム・クルーズと火の車がデッドヒートである。飛行機代が発生する際は無賃搭乗を計画しそうな勢いで貧乏であった。だれよりもミッション:インポッシブルな状況と隣り合わせの新社会人であった。 ■卵かけごはんのトラウマ そんな私の食卓は当然お世辞にも充実していたとは言えず、卵かけごはんが主な夕食であった。 一般的には朝食にされることが多い卵かけごはんだが、我が食卓では立派なメインディッシュ。もしメニュー表があったら堂々と「TKG(卵かけごはんの略)~BIMBO風~」と記載してやったと思う。