モラハラ夫はなぜ怒鳴るのか?飲食店スタッフに偉そうな態度をとる【6つの理由】
夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。こんなに優しい人と結婚したら幸せになれると夢見て結婚したのに、結婚した途端に優しい姿が全て嘘だったとわかり苦しんでいる女性がたくさんいます。 【データ】10人に1人が、配偶者からの繰り返しDVを受けている 仕事を持って経済的に自立している女性でも、財産分与で揉めるのが面倒、子どものためにと離婚を思いとどまり、モラハラに苦しみ続けるケースも多くあります。そんな女性たちの悩みについて、長年に渡りカウンセリングを続けてきた私なりの対策をお伝えしています。 今回は結婚してからモラハラが発覚し、10年経った現在も離婚すべきか、でも離婚するエネルギーがないと日々悩み続けるSさんのお話を書かせていただきます。
モラハラ夫の態度に気がついたが離婚する勇気を持てなかった
Sさんの夫は、年齢にあった役職にもつき、部下が数人いる中小企業に務めるごく普通の会社員です。Sさんは自分に対してのモラハラにも悩み続けていますが、夫が飲食店のスタッフや店の店員、営業電話などに対する態度が酷過ぎて、その声を聞くたびに辛くなってしまう。普通に生活していても突然胸がギュッとするようになったとご相談にいらしてくださいました。 『夫のモラハラは結婚した途端に始まりました。とにかく私を否定する、お前なんて役に立たないなど人格全てを否定する暴言、私が言い返すと無視を何日も続ける、そんなことが始まりました』 夫の性格が結婚前とガラリと変わったことに驚いたSさんは、ネットで色々と調べた結果「モラルハラスメント」だということがわかりました。この時すぐに離婚を考えればよかったものの、盛大な結婚式を挙げたのにすぐ離婚するのはカッコ悪いという世間体、そして「夫は治ってくれる」「いつか優しい人に戻ってくれる」という考えからSさんは離婚を選ぶことはできなかったそうです。 結婚後にモラハラだとわかり、両親に相談をしても「あなたの気のせい」「離婚は世間体があるからやめて」と言われ離婚を決断できない方が多くいます。 友達に相談をしても「サービス期間が終了しただけ」「離婚は面倒よ」とやはり離婚せずに今の状況で我慢することを勧められるそうです。 モラハラを知らない方にからすると、夫が怒ると言ってもちょっと機嫌が悪い時があるくらいにしか思えないのでしょう。モラハラの悩みは、モラハラの状況を理解できる友人やカウンセラーに話すことをお勧めします。離婚を選ぶのも選ばないのもご本人の決めることですが、相談をしてそれを理解してもらえずさらに傷つく“相談2次被害”は避けて欲しいものです。