【派閥とカネ】優遇と冷遇の差「世襲議員で、親に世話になったから優遇しなきゃいけない、と思う人もいる」佐藤ゆかり元衆院議員は政党法の必要性を主張【裏金事件 MBSニュース解説】
自民党を揺るがす裏金事件。政治刷新本部の中間取りまとめ案では、お金や人事のための集団とみられた「派閥」から脱却し、「本来の政策集団に生まれ変わらねばならない」として、派閥の政治資金パーティーの禁止や、人事面での働きかけや協議を行わないことを明記するなどとしています。『派閥の人事』について、二階派等に所属していた佐藤ゆかり前衆議院議員は「資金力のある方がひょっとしたら腕にものを言わせてある程度ねじ込んでいくとか、あるいは世襲で親に世話になったから、この人は優遇しなければいけないという思いを持っている議員も確かにいます」と説明。佐藤さんは「政党法などを作って政党を縛らないとガバナンスが効いてこない」と法整備の必要性を指摘しています。
『優遇される議員と、そうでない議員』の差は
――かつて高村派、二階派に所属していました佐藤ゆかりさんですが、実際に派閥の力というものを現役時代に感じたことはありましたか。 (佐藤ゆかり氏)そうですね、やはり人事です。人事権を派閥が掌握しているってのは紛れもない事実でしたから、秋頃になりましたら皆さんそわそわして派閥とやりとりを始めることは確かにありました。 ――やりとりって、具体的にどんなものがあるんですか。 (佐藤ゆかり氏)所属議員それぞれが、どういう仕事に就きたいかっていうのを派閥幹部に意向を伝えるまではいいと思うんです。そこから先、『優遇される議員と、そうでない議員』が派閥の中に出てきますから、そこに「何のやり取りがあるのか」っていうのはやはり疑われても仕方がない。 ――佐藤さんも政権の要職に就かれてましたが、推薦の有無は自身で把握しているものなんですか。 (佐藤ゆかり氏)最後の最後までわかりませんでした。副大臣就任の際には、官房長官からお電話をいただきますけれども、その電話をいただくまでは本当にわからないです。 ――派閥の中で自分が優遇されるための評価基準ってのはどこにあるんですか。