南阿蘇の「絵本ソムリエ講座」好評です!! 地元NPOが開催、1800人が受講 読み聞かせこつ、選び方紹介
絵本を通じて豊かな心を育てる高森町のNPO法人「南阿蘇えほんのくに」が、地域で開く「絵本ソムリエ講座」が好評だ。絵本の読み聞かせのこつや選び方を分かりやすく紹介しており、2009年に始まった講座受講者は村内外の延べ1800人に上る。 図書室を併設した南阿蘇村の複合施設「LOOPみなみあそ」で開く講座は年10回。「乳幼児向け」「昔話」など毎回異なるテーマで絵本を取り上げる。読み聞かせによる児童の健全育成を目指す熊本市のNPO法人代表、髙野和佳子さん(69)が講師を務める。 15日の講座では、保育士や読み聞かせボランティアら23人が参加した。髙野さんは読み聞かせのポイントを「絵本の中を指さしながら、はっきり発音して読んでほしい。子どもが『言葉』と『もの』を結び付けて認識できるようになる」とアドバイス。「小さい頃からの読み聞かせで、好奇心が豊かになる。繰り返し読んであげることが大事」と話した。
定期的に受講する保育士の坂田和子さん(47)=熊本市=は「読み方のポイントを学べる。実際の読み聞かせに取り入れると子どもの反応が違う」と喜ぶ。 講座は要予約で一回800円。定員25人。本年度講座は12月20日、来年1月17日、2月21日の3回。南阿蘇えほんのくにのスタッフは、「多くの人に絵本の魅力を知ってほしい」と参加を呼びかけている。えほんのくに☎080(9341)0011。(中島忠道)