【ファクハク】工場をイベントに! 全国で盛り上がる「オープンファクトリー」が静岡市でも開催
工場巡りツアーは「大人の社会科見学」
そして2024年の10月18日~20日に2回目となる「ファクハク」がおこなわれました。参加したのは静岡市内の31の工場。「機械」や「金属・鉄鋼」の工場が多いですが、「食品」や「印刷」といった業種もあります。中には革靴や畳をつくっているところも。基本的には「ものづくり」をしていれば参加OKということです。 期間内は、参加した静岡市内の31の工場を自由にみることができます(一部工場では予約が必要)。工場によっては見学だけでなくワークショップが行われているところも(基本的に予約が必要)。 静岡市清水区の「東名鍛工」のワークショップでは、1200℃に加熱された鋼を手ハンマーで変形させ鍛錬する「疑似刀鍛冶体験」が行われました。 工場見学の「一般の人に広く知ってもらいたい」というスタンスに対し、マニア向けに企画されたのが「工場巡りツアー」です。1日かけて複数の工場をバスやジャンボタクシーでめぐる有料の観光ツアーはさながら「大人の社会科見学」 ツアーは「ものづくり女子活躍中 ビビビッ!な女性活躍企業ツアー」「しずおか流『職人だもんで』ツアー」などテーマごとに7つのコースが用意されました。 記者はそのうちの1つに同行しました。参加したのは「ビビビッ!な若手技術者が活躍する企業の秘密を探るツアー」。バスで1日かけ3つの工場をめぐります。 静岡市駿河区の「村田ボーリング技研」では、村田社長から会社の説明を受けた後、実際に工場を見学しました。この会社では、すり減った機械部品に、金属などを吹き付けて修復する「溶射」が主力です。素人には難しい技術ですが、社員からイラストを使ったわかりやすい説明をうけたあと、実際に「溶射」の場面の見学に。 「溶射」の実演はこの工場のハイライト。職人さんが実際に高温で金属を吹き付けると、すさまじい量の火花が上がります。派手なパフォーマンスに参加者はさかんにカメラ(スマホが大部分)を向けていました。