どこまで不運…ハリケーン被害のレイズにまた悲報 新球場計画が破綻の可能性大と報道
ハリケーン「ミルトン」の直撃被害により本拠地が使用不可能となったレイズにさらなる悲劇が襲いかかった。2028年にオープン予定だったレイズの新球場の契約が白紙になる可能性が高くなったと17日(日本時間18日)、英メディアが報じた。 本拠地トロピカーナ・フィールドとの30年契約が27年シーズン終了後に切れるレイズはセントピーターズバーグ市、ピネラス郡との三者によるパートナーシップによって新球場建設計画を進めている。英国紙「ザ・テレグラフ」によると、資金調達に充てられる債権に関する投票を一度延期しているピネラス郡委員会が26日(同27日)に開催予定の2度目の投票も延期する準備を進めているという。この停滞でプロジェクトのコストが大幅に増加する見込みで、建設計画が停止する可能性があるとした。 同メディアはレイズのスチュアート・スタンバーグオーナーが「先月、郡委員会は約束したように彼らの債権を承認しなかったことで、私たちの契約を覆しました」と、ピネラス郡とのパートナーシップが破綻したことを認めたコメントも掲載。「トロピカーナ・フィールドの敷地に13億ドルの新しいスタジアムを建設するという歴史的な契約は、ほとんど死んだ可能性が高いようだ。その結果、タンパベイの野球の未来はかつてないほどの危機にさらされている」とし、法廷闘争に発展する可能性も示唆した。 レイズの本拠地は10月9日(同10日)にハリケーンが直撃し、屋根の破損や内部の水害など大きな被害を受けた。修復作業は来季開幕まで間に合わず、来季はヤンキースの春季キャンプ施設であるタンパのスタインブレナー・フィールドを間借りすることを余儀なくされた。 同球場はヤンキース傘下Aマイナーのターポンズの本拠地で、収容人員は約1万1000人の〝超小箱〟。営業収益が大きく減ることが予想される中、本拠地の修繕費、さらには新球場もコスト増となれば三重苦、四重苦を強いられる。 「市や郡の承諾を得て、開発計画を修正したり、新しい契約を再交渉することは可能だが、球場の開場が2029年以降に延期された場合、資金調達の要素は変更される可能性がある。1年遅れただけでも建設費はかさむ」(同メディア) マット・シルバーマン球団社長は「私たちは痛みを最小限に抑えようとしている」と打開策を講じているというが、まさに踏んだり蹴ったりの悲しきレイズに明日はあるのか…。
東スポWEB