熊本市電が脱線、けが人なし 24年の運行トラブルは16件
31日午後3時20分ごろ、熊本市中央区の市役所付近を走行していた市交通局の路面電車(2両編成)が脱線した。交通局によると、乗客約30人と乗員2人にけがはなかった。復旧の見通しは立っていない。市電は7月にも脱線するなど、2024年の運行トラブルは計16件となった。 交通局によると、市役所前の停留所を南西側に数十メートル走ったところで動かなくなり、運転士が車外に出て脱線を確認した。交通局は国土交通省九州運輸局に報告するとともに、原因を調べている。 交通局設置の有識者らの検証委員会が12月24日、職員間のコミュニケーション不足などが課題だとする最終報告書案を公表したばかりだった。