【医師監修】育児中のママ必見!産後の「ショーツゾーン」のトラブルはどうケアする?
腟のゆるみ
【ママの声】 「腟に空気が入っておならのように出たり、おふろで湯船につかったあと、水が出てくることも」 【中村先生からのアドバイス】 「セックスのときにパートナーから『腟がゆるくなった』と言われて悩む人も多い印象です。自費診療のレーザー治療で解消できますが、まだ治療を受けられる医療機関は少数。腟を意識して引きしめる“腟トレーニング”や骨盤底筋(こつばんていきん)を鍛えるエクササイズをコツコツやるのも効果的です」
ぽっこりおなかやどっしりおしり
【ママの声】 「産んだのに、まだおなかがポッコリ(泣)。おしりもどっしりして、垂れ下がってきたような…」 【中村先生からのアドバイス】 「姿勢が悪かったり、骨盤まわりがゆがんだままだと、エクササイズを頑張っても体形が戻らないことが。姿勢を正して、骨盤底筋などのインナーマッスルを鍛えると戻りやすくなります。ストレッチやマッサージなどで骨盤まわりの血流をよくして、筋肉をしなやかにすることも大切」
【中村先生から産後のママへメッセージ】 ショーツゾーントラブルを解消するには、骨盤を正しい位置にすることと、腟トレ・腟ケアが大事!
「ショーツゾーンのお悩みに対して共通して効果があるのは、骨盤を前傾も後傾もしていない正しい位置にすることと、腟トレ・腟ケアです。 具体的には正しい骨盤の位置を意識して生活すること、骨盤底筋を含むインナーマッスルを鍛えること、鼠径部のマッサージや骨盤まわりのストレッチをすること、腟ケアとして腟専用のソープや保湿剤で洗浄・保湿することなどです。習慣にしておくと、閉経時に再び起こりやすくなる、ショーツゾーントラブルの対策にもなります」 監修/中村綾子先生 イラスト/ ふち 取材・文/渡辺有紀子、ひよこクラブ編集部 産後のショーツゾーントラブルを長引かせないためには、骨盤や骨盤まわりの筋肉ケアがとても大事。更年期や閉経時に備えるためにも、産後の今からケアを継続するのがおすすめなんだそうです。 『初めてのひよこクラブ2024年秋号』の「産後のショーツゾーントラブル、今できるケアを教えます!」特集では、今すぐ始めたい「ショーツゾーン」トレーニングや、骨盤まわりに負担をかけない赤ちゃんのお世話方法なども紹介しています。参考にして、しなやかでニュートラルな骨盤(骨盤が正しい位置にある状態)をめざしてくださいね。 参考/初めてのひよこクラブ2024年秋号「産後のショーツゾーントラブル、今できるケアを教えます!」 ●記事の内容は2024年9月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
中村綾子先生(なかむらあやこ)
PROFILE 女性医療クリニック LUNAネクストステージ院長。女性骨盤底医学会認定専門医。泌尿器科専門医。横浜市立大学医学部卒業後、横浜市立大学泌尿器科に入局。横浜市立大学附属病院勤務などを経て、現職。小学生と未就学児の2人のママ。腟医療のエキスパートとして、SNSでも、尿もれや腟のゆるみなどのフェムゾーントラブルに悩むたちに情報を発信中。
たまひよ ONLINE編集部